尺牘

先の『日中国交正常化』の中に、中国との国交正常化を決めたことを台湾の蒋介石に知らせる手紙についてのエピソードがありました。外務省が書いた文章を安岡正篤が添削したという話です。当時の朱の入った原本が掲載されているんですが(掲載されてること自体もすごい)、それを見てびっくりしました。どこをどうやったら、事務的なこの手紙をこんなに美しい文に変えることができるんだ!

これを読んで無性に尺牘を勉強したくなりました。しばらく前、尺牘を勉強したくて、でもテキストが見つからず、仕方ないので辞書の「牘」マークのついているところを拾って読んでは、にやけていたという時期があったんですが、「いやいや、ふつうの会話でさえまともにできないのに、こんなことをしている場合じゃない」と自分に言いきかせてやめてしまったんです。

久しぶりに刺激を受けて、また「牘」マークでも拾おうかなと思っていたら、今日、図書館でこの本を発見。

一歩先を行く人の美しい中国語手紙の書き方―格調高い手紙のルール&表現集


手紙の書き方についての本はたくさん出ていますが、なんとこれは尺牘のテキストといっていい内容!! こんなのが出ていたとは知りませんでした。

あえて借りずに買うつもりで帰宅したら、Amazonでは品切れです。もしや、ほかにも尺牘を勉強しようという人が殺到しているのでは…!? 焦ってあちこち検索したら、市内の某書店に在庫がありそうだということがわかりました。ほかの人に買われちゃわないように、あえて店名は伏せています。明日さっそく買いに行きます。

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コメント

  1. はるさめ3428 より:

    私はこの本、発売と同時に買いましたよ!
    今のところ「積ん読」ですけどね。
    将来、もしも、ある方面に興味を持った時に資料は多い方がいいかな?
    と思っているので、「おっ!」と思ったテキストは即買いしてます。
    ジャンル問わず。
    老後のために中国語テキストをコレクションしてるようなものです。

  2. cowley より:

    おお、やっぱりはるさめさんの網にはひっかかってたんですね。
    私も「積ん読」ばっかりですね~
    でも突然それが役に立つこともあるので、本は増える一方です。
    急に気づいたけど「積読」って「せきとく」とも読める? ムリすぎ?

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