台所から北京が見える

こんな本読んだ
以前読んだときには「こんなに勉強するなんてすごい」と驚き、だらだらとしか勉強していない自分はダメだなあと思ったものだ。
何年もたち、私も曲がりなりにも通訳者翻訳者として仕事をしている。今読んで思うのは、勉強のプロセスは人それぞれだということ。だらだらでもプロになれました。
通訳の仕事に関しては、筆者は時代に当たったなとうらやましい部分もあるけど、じゃあ自分も同じ時代に通訳者になってたら、同じように仕事ができたかといえば、たぶんNOだ。通訳は好きな仕事だったけど、あまりにもエネルギーを取られすぎる。
もう1つしみじみ思うのは、長澤さんが中国語を単なるツールとしてではなく、文化として相対していること。私も言葉を勉強したら、根底にある文化に触れるものだという古いタイプの人間なので、しゃべれればもう終わりという最近の学び方には違和感がある。
とはいえ、自分も中国の文化や文学にじっくり向き合えているわけではない。これはずっと課題だと思っているんだけど。
再読してよかった。中国語学習者に寄り添う本ってなかなかないので、またいつか読むと思う。
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