通訳翻訳フォーラム2020が開催されます

日本会議通訳者協会が8月にオンラインでフォーラムを開きます。

この協会、「会議通訳者」とついているので縁がない気がしていたのですが、今回のフォーラムの内容を見ると中国語通訳や翻訳についての話題もあり、広く通訳・翻訳全般が取り上げられています。

オンサイトのフォーラムだと敷居が高くて、たぶん行かなかったと思いますが、オンラインならば参加しやすい。さっそく申し込みました。6月20日までなら早期割引があります。

顔を合わせなければできないことがあって、顔を合わせるメリットってあると思いますが、オンラインにもオンラインなりのメリットがあります。それを一番享受するのは私のような通訳・翻訳業界の末端にいる人間や、地方の人。私も地方にいたのでわかります。地方からの参加者、きっと多いと思う。

今後もずっと、とは言いませんが、ときどきオンラインでやっていただけるとありがたいです。

40人じゃ外国語の授業はできません

大学で中国語を教えている友人が、1クラスの人数が40人もいて、授業にならないと言っていました。私も以前教えていた学校で同じことを経験しましたし、ほかの友人からは50人超えとか100人(!)とかいう話を聞いたことがあります。

これは大教室でやる一方的な講義じゃないんですよね。語学、しかも初学者のクラス。40人でどうやって発音をきちんとケアできるって言うんでしょう。

私は40人になったときは特に気をつけて発音の練習をさせたつもりでしたが、1年終わってみると、それ以前の20人前後だったクラスと比べて明らかに発音も聞き取りもできていませんでした。かなりショックだったのを覚えています。

第2外国語を開講する学校(大学に限らず、専門学校や高校でも)が増えていて、それは喜ばしいことなんですが、本当に効果の上がる形にして開講しなければ看板倒れになるし、学校の評価を上げることにつながらないと思います。講義系の科目と同じ人数設定で、初学の外国語をやらせることに疑問を感じてほしい。

友人は15人くらいにしてほしいと言ってますが、私も別の学校で12~15人くらいでやったときが一番効果があったように思います。あんまり少なくても、自分の声が聞こえちゃって恥ずかしいのか、大きな声を出してくれないし、20人を超えると1人1人見て回れません。見て回ること自体はできても、20人回る時間がかかりすぎて、ほかの学生が遊んじゃうのです。

今年はコロナウイルスの影響で、友人の大学でもオンライン授業になっているそうです。オンラインならある意味で1対多の講義ではなく、1対1ですが、40人を1人1人発音を見ていたら、やっぱり学生は遊んじゃいますね。ほかの39人を待つのは無理です。

外国語をやる以上、ちゃんと発音の練習をして口に出さないとやったことになりません。「人数が多かったら発音はさらっとで、文法や単語をやればいい」わけではないです。外国語の授業を体育や音楽のように「実技」に位置づけることってできないんでしょうかね。

サイトを見直したら初心を思い出しました

緊急事態宣言が解除されました。

外出自粛要請が出て、エージェント(と大元のクライアント)がリモートワークになり、仕事が減り始めたときは、「時間ができた!」と真っ先に思いました。

在宅で翻訳者をやっていると、自由で時間的にゆとりがありそうに思われますが、案外そんなことはないです。時間の使い方が下手なのかもしれないんですが、やっぱりいい翻訳にしたいので、あったらあっただけ時間をかけちゃいますしね。

せっかくだからこれを機に、まとまったことをしたいと思ったんですが、たいして何もできませんでした。

根本的な中国語を読み解く力を上げたいということに関しては、ひととおり漢文の復習ができたくらい。でも一応1冊テキストをやり上げたので、達成感はあります。

これまで翻訳した資料の整理は少しできました。Tradosを使うようになったので、これは引き続き時間をみてはやっていきます。

それから、オンラインでwordpressの講座を受けて、サイトの記事をだいぶ整理しました。整理しながら過去の投稿記事をいくつか読み返したんですが、以前はどんな気持ちで中国語や仕事に向かい合っていたのかを思い出せました。

初心などというと照れくさいですが、昔は必死でしたね。

中国語と関係のない、まったく客観的な立場の人にサイトを見てもらって意見を聞くことで、サイトに書いてあることを自分も客観的にみることができたんだと思います。これは忙しい時期には絶対できなかったことなので、もしかしたら自粛期間中の1番大きな収穫だったかもしれません。

漢文の勉強は一段落です

漢文ひとり学び』の勉強を終えました。

高校の漢文のように句型を覚えて、それをあてはめつつ読むというやり方ではなく、訓点は一切出てきません。でも、書かれていない訓点を想定しつつ読んでいることがあるんです。若い頃たたき込まれたことって、忘れていないものです。

かと思えば、そのまま中国語読みして理解していることもありました。つまり、漢文(中国語の古文)を読むとき、漢文と文言文それぞれの断片的な知識を総動員しながら読もうとしているということですね。

翻訳している現代中国語の文章の中に、古文らしき言い回しの引用が出てきた場合、訳文に漢文の読み下し文を入れることが多いと思うので、読み下せるようになれたらいいなということで復習していたのでした。

でも今回ひととおり復習して、簡単に読み下せるようにならないことがわかりました。でも同時に、この本と漢和辞典を頼りにすれば、皆目見当がつかないこともなさそうです。というより、ここからいろいろな漢文を読んで訓練していくものなのですよね。

最後の課の課題文が思ったより読めたのと、漢文の訓練を本格的にする必要が今はあまりないので、これで一段落にしようと思います。忘れていた高校時代の知識を思い出せたり、現代中国語文法と関わる部分がわかったり、漢文の読み下し文が日本語の古文と同じではないことを知ったり、いろいろな発見がありました。

それから、漢和辞典は絶対あった方がいいと思いました。以前1冊持っていたのですが、いつの間にか処分していました(たぶん引っ越しの時)。探すとその新版が出ていたので、注文しました。以前は気づきませんでしたが、辞書の最後の資料編にも漢文についての説明があります。

全訳漢辞海 第四版
全訳漢辞海 第四版 (日本語)
戸川 芳郎 (監修), 佐藤 進 (編集), 濱口 富士雄 (編集)


ストラディヴァリウスを上手に盗む方法

相当なクラシックおたくでないとわからない情報が満載。私は少しはクラシックを聴くけど、ほとんどちんぷんかんぷんだった。
小説自体は可もなく不可もなし。最初の「ストラディヴァリウス」が一番おもしろかった。「ワグネリアン」は2本目の落ちが見え見え。「レゾナンス」は学生時代の処女作だそうだが、これはいただけなかった。ミステリーに進んだのは正解だと思う。
内容とは別だけど、本の装丁がいい。カバーを取ると、表紙が作中に出てくるある作品の楽譜になっている。この装丁に惹かれて読む気になった。これは、電子書籍では味わえない楽しみだ。