苦労のかいあって

中国語レクチャーが無事すみ、受講生の感想を読ませてもらった。非常に鋭く、問題意識の高い意見や感想が多くて、感心もしたし、恐縮もした。

私としては、「中国に対して日本人がもっている画一的イメージをぶちこわす」ことを裏テーマにしていたので、少数民族のことやら、方言のことやら、香港・マカオ・台湾の中国語やら、貧困地区の普通話普及状況やら、なんでもかんでも詰め込んでしまったのだが、なんと中国から来た方が受講生の中にいて、「はじめて日本人が中国のさまざまな事情をていねいに説明しているのを聞いた」と書いてあって、涙が出そうになった。

あと、苦労した各方言の会話聞き比べ。録音レベルが低くてAV機器でうまく再生できず、パソコンから直接音声を聞かせるという間抜けなことになってしまったのだが、半数近くの人が「話には聞いていたけど、あそこまで発音が違うとはびっくりした」と書いてくれて、こちらはほくそ笑んだ次第。

本人が希望しているわけではないのだが、なんとなく講師をする機会が増えている。準備が大変で、引き受けなきゃよかったといつも思うのだが、終わるとやってよかったと思う。

身勝手なもんです。

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コメント

  1. yuuni より:

    こんにちは~!先日はコメントへのレスありがとうございました。またお邪魔します。高校のほかに講師もしていらっしゃるんですね。

    上述の裏テーマ、思わず唸りました!台湾のことについては、皆知らないですよね。私の教えている高校生も、台湾でも中国語が使われているの?!とビックリしていました。香港も返還前と後ではマンダリンの普及率が変わりましたよね。中国人受講生の方のコメントも、ぐっときました。

    方言聞きくらべもユニークですね!!
    なんだか、私も今後の授業について夢が広がってきました。夏に日本へ一時帰国した際に、教材をしこたま物色してくるつもりです。

  2. cowley より:

    yuuniさん、こんにちは。「加油!漢語老師」にも参加していらっしゃるんですね!
    裏テーマは私の好みで決めたものなんですが、でもマジメにたくさんの人に知ってもらいたいことでもあったんです。自分としてはまあうまくいったかなあ、と思ってるんですが。
    教材、私もほしいんですよね。中国へいつ行けるか、日々カレンダーとにらめっこです。

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