聞き取れん

最近、わが班の「視聴説」の授業は…暗い。なぜかというと、ドラマのセリフが聞き取れないからである。もともと4人しか学生がいないうえに、そのうち3人は寡黙な(先生評)日本人。そして追い討ちをかけるように、セリフが聞き取れない。

「えっ、どうして、これはわかるでしょう。このクラスのレベルなら問題ないはず」と先生が何度もVCDを再生してくれるのだが、わかんないんだよーお。

それから自分でも不思議なのが、「文になってなくてもいいから、聞こえた音をそのまま言ってごらん」と言われるのだが、それができないことだ。頭の中にある中国語の音節のどれにもあてはまらない音は、何の音にも聞こえないのである。

今日ひっかかったものの1つが「ア(高)イ(低)ジャ(高)イ(低)」という音のかたまりだった。音節が4つあることと、後半は「家里」かもしれないということはヤマをはったのだが、前半がわからない。1音節目にアがあって2音節目にイがあることしか聞きとれないが、「アイ」じゃないということもはっきりわかる。そうすると、自分でどう聞こえているのか自分でわからないのだ。

なんとか手がかりを探すのだが、前後の文から想像のつくセリフでもない。結局これは「爛在家里」((りんごを)家で腐らせる)だった。そう言われてからまた何回かきいたら、1音節目は確かに爛と聞こえたが、2音節目のzは全然わからない。同学の1人は1音節目のlがどうしても聞こえないと言っていた。

先生の言うとおり、教材用に加工されたテープばかりじゃなく、こういう音を聞いて耳を鍛えていかなきゃならない。加工されたテープなら教科書の後ろについてる音節表の音節の数×5(声調+軽声)以外の音は出てこないと思って頑張ればいい。それに比べて口語の音の崩れにはいったいいくつのパターンがあるのか、誰も、どの本も教えてくれない。「ア(高)イ(低)ジャ(高)イ(低)」(と聞こえる音)は「爛在家里」だと、ひとつひとつ脳細胞に覚えさせていくしかないのか。はーあ。

がんばれ、私の脳内ニューロン。

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