おばちゃんだから。

絶対にやりたくない職業の1つにレポーターがある。事故で亡くなった人の家族に「今のお気持ちは」だの、芸能人の離婚を根掘り葉掘りだの、見ててムカムカする。

でも、私も根はワイドショーや女性週刊誌に夢中になるおばちゃんなのかもしれないと思うことが。

最近、中国語の勉強に使えそうな音声教材をネットで探していたら、「爸爸,我坏了你的孩子」というラジオドラマを見つけた。思わずぎょっとするけど、別にあやしいドラマではありません。年が離れたカップルで、女の子が彼を「爸爸」と呼んでるってだけの話です。

一昨年か去年くらいにネットに書き込まれた小説が評判になり、ドラマになったものらしい。その後、小説のラストを書き換え、少し長くなって「恋人」というタイトルで出版もされたそうな。どこにでもこういう話があるのね。

で、このドラマがおもしろいんです…。冷静に考えれば、ちょっとムリのある展開だったり、主人公の気持ちの移り変わりがわざとらしかったり、老舍の「微神」を思い出すようなところがあったり、とまあ、ネットの小説だなという感じは否めないのですが、「次はどうなっちゃうの~」と聞かずにいられない何かが。

やっぱ、わたしもおばちゃんなのねえ。ワイドショー見てるか、ネットでラジオドラマ聞いてるかってだけの違いで、根はいっしょなのよ。はあ。

ところでこの「爸爸,我坏了你的孩子」、「百度」あたりで検索すると山ほどヒットする。人の小説を転載するのは全然気がとがめないらしく、小説は元のやつも改訂版も、いくらでも見つけられるんだけど、ラジオドラマの方はほとんどつながらない。唯一つながったのが、小说下载网というサイト。直接ダウンロードはできなかったので、手作業で録音しました。

自分の好きなことなら、いくら手間がかかっても。おばちゃんだから。

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コメント

  1. Shira より:

    おぢちゃんも、そうですよ。
    じゃなきゃ、中国語なんか...。

  2. cowley より:

    この年になるとねえ、手間がかかる子ほどかわいいっていうか。

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