夫が亡くなった後の日々のエッセイ。最初はあまりにも淡々としていて、読み進める原動力みたいなものがなくて、なかなか進まなかったが、読んでいくうちに、(変な表現だが)薄紙を剥がすように痛みが出てきて、つらくてたまらなくなってきた。そして、不思議なことに、そのつらさが先を読みたい原動力になった。
いつかは私も同じ境遇になるのか。あるいは、夫に同じ気持ちを味わわせるのか。だんだん現実味を帯びてきている。だからよけいに痛いのだろう。
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