ブルガリアに行く飛行機の中で、Amazonプライムビデオで。
美しい映画だった。久しぶりにもう1度見たいと思う映画だった。
ストーリーテラーはマイケルなんだけど、主人公は明らかにハンナだった。ハンナは最初から最後まで謎だらけだ。ハンナは自分が何を思っているか、まったく語らないから、想像するしかない。
彼女は夢の世界を生きていたのだと思う。マイケルとの恋愛も、ナチス親衛隊も、夢の世界のできごと。それを可能にしていたのがなんと「字が読めない」ことだった。
だから、字が読めるようになったときに、現実に絶望したのかもしれない。マイケルとの恋愛が異常だったこと、ナチスが何をやって、その中で自分が何をしたのかという現実。マイケルもその現実に絶望したんだろう。
ハンナはマイケルを愛していたんだと思う。当時はマイケルがハンナを追いかけていて、ハンナの心はわからなかったけど。だから、現実の自分に、マイケルとの関係に耐えられなくなったんだと思う。
ハンナとは誰だったのか。映画だけではわからなかったところを知りたいので、原作も読んでみようと思う。
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