通訳の仕事をしなくなって1年以上になりますが、先日、立て続けに通訳の打診がありました。
通訳の業務だけを承けていたエージェントには「もうやりません」とお伝えしていたのですが(コロナ禍で今後の見通しがつかない状況だったせいか、強く引き留められることもなく)、これまで通訳をやったことのないエージェントには言う必要もないので、特に知らせていませんでした。
なのに、このタイミングで。不思議なものですねえ~
オファーのあった会社のうち、1社には通訳はやめたことを伝え、もう1社は知人を紹介しました。紹介した方の案件は結局、コロナで案件自体が中止になったそうです。
首都圏に転居した後、翻訳と違って通訳の場合、地元のエージェントを1から開拓しなければならないことがわかりましたが、もうそんなエネルギーはありませんでした。
そもそも転居する前の札幌でも仕事が多かったわけではなく、力をキープするための日々のトレーニングが苦しくなっていました。年に数日しかない通訳案件のために、リスニング、シャドウイング、リプロダクションなどを1人でやり続けるというのはキツイです。
幸い、翻訳は順調に仕事をいただけるようになっていて、「重要なクライアントなので、ぜひやってもらいたい」と名指しされることも増えていたので、翻訳に絞ってやろうと決心がつきました。
今回、偶然オファーをもらった後、ふと気づいたのですが「依頼があるんなら、通訳やめなきゃよかった」とは思わなかったんです。
通訳はとても好きな仕事でしたし、恩師にも「向いている」と言っていただいたし、性格的にも合っていたと思うのですが、縁がなかったのでしょう。
今回の思いがけないオファーのおかげで、自分の立ち位置というか、仕事に対する考え方を再確認できたと言えるかもしれませんね。
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