先日、ちょっとまとまった量のチェックをしました。友人からの紹介です。その人は中国語ネイティブなので、中→日のチェックを私に任せたいとのことで、依頼が来ました。
他にも頼める知人はたくさんいるはずなのに、私を指名してくれたので、顔をつぶすわけにはいきません。チェックは神経を使いますが、いつも以上に念入りにやって納品しました。
そしたらまた友人経由で、その会社から今度は中→日翻訳の依頼を受けたのです。「先日のチェック、まったく問題ありませんでした」とのコメントももらいました。
友人の顔をつぶさないでよかった、私を指名してくれた期待に応えられたとほっとしましたが、それと同時に取引先を増やせたかなという達成感もあります。
翻訳の仕事を取る、仕事を増やしていく方法の中で、知人・友人経由は案外有効だと思います。
個人的な友人で、つきあいが長ければ、まず人間的なところで信用があるはず。まめに連絡くれるとか、メールや手紙の文面がまともだとか、約束は守るとか、社会人としてきちんとしているかどうかは友だちならわかります。
これって翻訳をする上でも、結構重要な点です。翻訳もやっぱり日本の企業文化の中で仕事をするわけなので。
問題は翻訳の実力です。中国語を通じて知り合った友だちでも、またいくら仲良しでも、翻訳がどの程度できるかがわからないことがあるし、実力がわからない友だちは紹介しにくい。今回紹介を受けた友人は、以前組んで一緒に通訳業務をした人なので、私がどの程度できるかはわかっていたと思います。
反対に言えば、紹介をしてほしいと思うなら、実力を示せる何かを持っていて、友人にも知っておいてもらうのがいいと思います。かといって、友だちとの関係が営業営業しちゃうのもいやだし、難しいですね。
いずれにしても、今回はラッキーでした。私は営業が苦手で、こちらからアプローチして直取りを増やすなんて芸当はとてもできません。今回のように友人からの紹介は本当にありがたい。仕事が継続するかどうかはわかりませんが、何かのときに思い出してもらえるきっかけはできたと思います。
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