中国慣れ

あるスポーツ大会の通訳をした。中国もチャイニーズタイペイも参加するというので、下調べのとき両方の用語を調べたら、けっこう違っている。そもそも超頻出単語「監督」が違う。うーん、こりゃやりにくい。

とはいえさすが中国人、というよりはさすが専門家、最初は両方の単語を言うようにしていたが、チームの人もそれに合わせていくつかの単語を使ってくれて、最終的には私との間でどちらでもないような、どちらにも通じるような適当な単語におさまっていった。まあこれはタイペイ側が、私の中国語が大陸中国語だとわかって合わせてくれたということがあるかもしれない。

このスポーツでは中国は発展途上国で、今大会での位置づけも「おみそ」っぽい感じなのだが、中国チームはそのへんがよくわかっているらしい。こんなに謙虚で自己を主張しない中国なんて初めてみたぞ。

とはいえ、今後中国が力をつけていって、日本あたりぐぅの音も出ないくらいになっちゃったら、この大会の雰囲気もものすごく変わるんだろうなあ。…ってこんなことを考える私は、中国慣れしすぎですか。

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