本を読むのに結構エネルギーがいるようになった。最近はふとんの中で読み始めても1ページもいかないうちに寝てしまうことが多い。
でもこれは久しぶりに夢中で読んだ。上巻は夜更かしして読み切ったほど。
横山秀夫は心理描写に妥協がない。どこまでもどこまでもつきつめていく。それがギリギリで仕事をする「警察」をうまく表現している。
この人に女は書けないいなあと思いつつ、それが好き。
下巻の後半からなにもかもがうねりのように動き出した。何も動かないのにじりじりと人の心があぶり出されるような上巻とのコントラスト。『半落ち』を持ち出すまでもなく、横山秀夫の落ちには驚かされる。
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)
横山 秀夫 (著)
横山 秀夫 (著)
64(ロクヨン) 下 (文春文庫)
横山 秀夫 (著)
横山 秀夫 (著)
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