本当に本格的な時代小説。藤沢周平、池波正太郎の系統に続く作家だと思う。
一貫してゆったりとした時間が流れ、その中から人物の心理がくっきりと浮かび上がってくる。ふだん聞かなくなった言葉遣いが、さりげなく使われていて、格調高い。
いい脇役の出る小説はそれだけで評価できるんだけど、この作品もそうだ。弦之助、半次、余吾平。いなくてはこの小説は成り立たないと思わせる脇役たち。
読んで充実感のある本だった。世の中にあふれている本からこういう作品を見つけられると、よくやった自分、と言いたくなる。
一貫してゆったりとした時間が流れ、その中から人物の心理がくっきりと浮かび上がってくる。ふだん聞かなくなった言葉遣いが、さりげなく使われていて、格調高い。
いい脇役の出る小説はそれだけで評価できるんだけど、この作品もそうだ。弦之助、半次、余吾平。いなくてはこの小説は成り立たないと思わせる脇役たち。
読んで充実感のある本だった。世の中にあふれている本からこういう作品を見つけられると、よくやった自分、と言いたくなる。
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