語学の価値

韓国語を勉強する人が減ったそうだ。

語学学習にもブームがあり、ワールドカップやオリンピックがあるとその開催地の言語に人気が集まるらしい。韓国語を勉強する人が増えたのはW杯日韓共同開催、ヨン様や韓国ドラマ人気などのほか、同時に最近はアジアの言語全般に人気が集まっていることもあって、だから98年のフランスや今年のドイツの人気とはちょっと違うと思う。

爆発的な増え方がおさまったという意味ではブームは去ったのかもしれないけど、それ以前にはあまりにもアジアの言語を学ぶ人が少なかったことを考えると、これでバランスがとれてるんじゃないのかなあ。

中国語も私が大学生の頃は第2外国語で中国語が選択できるなんて、ほんとにごく限られたところだけだった。中国語ブームは去ったと言われるけど、それでも大学の2外としては圧倒的に多いのだろう。まあヨーロッパの人とは英語で仕事ができるけど、中国とはまだそこまでじゃないというのが、中国語をやっとけば何かに役立つかもと思う大きな理由だと思う。中国語もそうだけど、韓国語もブームが去って教師や教材やカリキュラムなんかの質が問われるようになってからがほんとの勉強のしどきだと思う。

結局、語学も経済と切り離せない。言語の価値ということではどんな言語でも優劣はないけど、語学の価値ということなら、事情が違う。

よく語学ブームの引き合いに出されるのがNHK講座のテキストの発行部数で、今回のニュースにも出ていた。このほか、あまりニュースには出ないけど、そのテキストに載る語学教室なんかの広告の掲載料にも人気が反映されるらしい。

以前あるところで聞いた話だが(うわさってことにしといてください)、数ある英語講座の中でも人気の高いもののテキストと今となってはほとんどやる人のいないある言語(特に名を秘す)のテキストでは、広告掲載料のケタが2つ違うんだとか。そのときは2つってちょっと信じられなかったんだけど、でもある話なのかもしれない。

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