つくづくすごいなあ、と思う。受賞対象になった南部博士の研究は半世紀、小川博士と益川博士の研究も30年以上も前のものだそうだ。その後、さまざまな検証と証明が行なわれて、その価値が認められ、受賞になったと。なんて気の長い話なんだ。
「なぜ素粒子に質量があるのか」が生涯のテーマだそうだ。そんなこと、考えたこともない凡人の私にとって、基礎研究をやってる人って、求道者のような哲学者のような悟りを開いた人のようなイメージがある。でも同時に、そんな研究をずっとずっとやってると、楽しいだろうなあという気もする。お手軽な成果ばかりが受け、マニュアル本ばかりが売れる時代だから、余計に輝いて見えるのだろうか。
とはいえ、こういう基礎研究に没頭していては「食っていけない」というのが、たぶん現状なんだろう。いまから30年後、半世紀後に、これに匹敵するような研究者や受賞者が日本にいるだろうか。今この瞬間、日本には株安であわ食ってる人と、このノーベル賞をすごいなあ…としみじみ感じている人の、どっちが多いんだろう。
コメント
こだちゃんは勉強が好きではなかったので
長い間座っていられるだけで
すごいなあ~と感心してしまいます(^^;
えええ~あの手芸作品を見ると「座ってるのが苦手」とは思えません!
研究も好きだったら全然苦にならないんでしょうね。