留学の報告をしに

指導教官が今日は時間があるというので、図書館で本を探しがてら留学の報告をしに行った。

私の実感としては、この半年で一番レベルアップしたのは書くことで、次はしゃべること。とはいえすごくよくしゃべれるようになったというわけではない。留学前は簡単なことを言うにも頭の中で中国語を作る工程に時間がかかって間があくという感じだったのが、反応が速くなったというだけだ。

問題は残り半年である。

中国留学と日本で勉強することの一番の違いは、音によるコミュニケーションの量だ。つまり、会話。聴くことに関しては、日本でも勉強しようと思えばいくらでも方法はあると思うが、会話は相手がいなきゃどうしようもない。

かといって、街へ出たからといっても、買い物だのタクシーだので話す言葉なんてたかが知れている。「そういう場面で中国人がするようなくずれた言い回しができるようになっても別に自慢できることじゃない、そういうのは『低層漢語』というんだ」と留学先の先生が言っていた。

互相学習もしたけど、とにかく大学生たちと私は年が違いすぎる。J-POPアーティストだの最近のテレビドラマだのちんぷんかんぷんの私とじゃ彼らは全然おもしろくないだろう。私だって何を言っても子ども子どもしたことしか言えない彼らとじゃおもしろくない。

やっぱりある程度の内容、ある程度の量を話せるというのは、結局授業の中ということになってしまう。先生は、本科の聴講をしたらどうかと言ってくれた。それもただただ聞いているだけじゃないだろうかとも思ったが、寮の部屋でボケーッとテレビドラマを見ているよりはいい勉強だ。

あれはダメ、これはダメと言っているのは、次から次へと新しい教材を探して買っているようなものだろう。とにかく現地にいたらどんな相手とでも、どんな内容でも、中国語で話さなければどうしようもない。それこそが私が留学に求めていたものだったはずだ。

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