各国の陛下たちの集合写真に興味をひかれて読み始めたけど、非常に面白かった。
自由で平等な人権に基づいたデモクラシーが果たして有効なのかという問題を考えるうえで、君主制を学ぶことは決して無駄ではない。「デモクラシーの社会は、どこか自己完結できない部分があるのではないか。」(p.272)
政治とは離れるが、バチカン、ミャンマー、カタール、タイなどの「宗教的な」国に行ったとき、なぜか落ち着いて、揺るぎない雰囲気を感じた。人には歴史的で絶対的な存在を求める心理があるのかもしれない。その意味で、人間を最も解放した社会主義の中国とベトナムはとてもいい雰囲気とは言いがたい。
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