急きょ、特訓!

中国語教室に行くと、中国人の女の子が3人座って先生と話していた。これはひじょぉーによくあることなので、先生の知り合いだろうと思って別に驚きもしない。何か用事や相談があって話している様子ではなく、単なるおしゃべりのようなので、きっと私に振られるだろう。

コートをかけて携帯を切ってやれやれと落ち着くと、案の定「じゃ、しゃべっみて」ときた。で、しゃべってみると、3人は研修生で近くに住んでおり、散歩のときに前を通ったら中国のものを扱っているようなので1)教室は中国物産を扱うお店の中なのである、一度入ってみようと思っていたという。今月は忙しくなく、5時に終わるので来てみたそうだ。中国のどこから来たの?日本はどう?研修はどんなところでやってるの?なんていう話がはずみ、ここまではこの教室にはよくある風景。

ところが、ここからが違った。先生「あのね、この人(私である)は通訳なんだけど、勉強のためにここへ来てるんで、彼女の勉強のために少し手伝ってやってくれる? 私とあなたがたで話をして、彼女に通訳をさせてやってくれるかな?」あれえ~ 私の通訳練習ですかあ~

女の子たち3人は中国××市経済代表団で札幌を訪問し、先生は日本側代表という設定。最初はいきなり「経済代表団々長」だの「××市△△区長」だのの役をさせられて大笑いしていたが、すぐに慣れて先生の質問に答え、住んでいるところや、自分の家の経済状況などを話してくれた。途中からは同学も来て、2人で交替で通訳。

3人のうち1人は早口で少し訛りがあり、聞きとりにくい。“肉禽厂”“车交钱”なんて聞いたことのない単語が飛び出す。合間に先生が「はいはい、今の、通じるだけじゃダメ、もっとちゃんとした文にしてちょうだい」とダメを出す。あげくの果てに彼女たちにも「どういう日本語に訳すか、聞いててごらん。日本語の勉強になるでしょ」と教育的指導。え~ん きついよう。

いつもの通訳練習は、テープや先生が読む日本語から訳出するというパターンで、こういうふうにネイティブ同士の実際の会話を通訳するなんて、考えてみたら、ものすごく貴重な練習だ。こういうことがあるから、油断できない。録音機をもってくればよかった。

1時間ほどの練習が終わったあと「またぜひぜひ来てね」と見送った。ありがたい訪問だった。

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1 教室は中国物産を扱うお店の中なのである

コメント

  1. sang shan より:

    こんにちは!G先生、相変わらずのようですね。何だか安心^^ ところで、文章を読んでいてふっと思い出したのですが、目下中国語の膨大な「単語量」に悩んでます…。中国語、単語多すぎ。いや、どの言語でも永遠に新出単語は出続けるのでしょうが、英語など西欧系の言語が2~3千程度の単語で会話カバー率9割以上と言われるのに対し、中国語だと実感として最低1万はいる気がします。もちろんそれが最低ラインなので、一体何万語がプロと言えるラインなのか、見当もつきません。最近、読書をかなりするようになったせいもありますが、とめどない中国語の漢字の造語性の高さに自信喪失中です^^;

  2. 浪漫飛行 より:

    こんにちは!
    『愛 LOVE 中国!!』の『浪漫飛行』です。
    https://mustclub.blog85.fc2.com/

    『中国語』で検索してやって来ました。
    中国語を勉強していますか?

    私も中国関係のブログを書いてますので、お暇な時にでも覗いて見てください。

  3. cowley より:

    >sang shanさん
    単語…泣きますね。最近、中国語は結局漢字なのだと思うようになりました。聞いたことのない単語(2文字)でも、漢字1文字+漢字1文字が頭に浮かび、理解できることがときどきあります。
    でも、漢字も何万もあるんだよね…。
    >浪漫飛行さん
    ブログ、拝見しました。私も広州は4~5回行きました。広東語しか通じなかった香港から広州に入って普通話が通じ、ほっとして涙ぐみそうになったっけ。古い。

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