听写と漢字

今やっている中国語学習の中で、听写の占める割合が非常に高いことに気づいた。慣れるまでは听写はちょっと大変な勉強法だというイメージがあって(聞き取れないというのが最大の理由だったが)腰がひけぎみだったのだが、慣れるとなかなか楽しい。耳と目と手を全部動員していて、「訓練」感があるところが私ごのみだ。

それはともかく、中国語の听写の特徴といえば、やっぱり漢字だろう。ピンインは音に代わるもので、漢字は意味に代わるものだ。漢字を正しく書けた時点で意味がわかるというのは(もちろんそうでないときもあるが)大きい。

英語なんかだと、音を正しく聞き取って正しいつづりで書けてもその単語を知らなくて意味がわからないことがあると思うけど、中国語だとそれに当たるのは、ピンインを正しく書けても漢字がわからないという場合だろう。ピンインは書き取っているのに漢字が穴あきというのはストレスだ。

ときどき思うのは、中国語学習って漢字から逃れられないということ。欧米人で漢字はあんまり書けないのにすごく会話のできる人がいて、中国語をピンインだけで理解してるんだなあと思ったりしたことがあるけど、悲しいかな日本人は漢字を知っているから、そういうふうには絶対なれない。音を聞いて理解するだけなのに漢字が顔をのぞかせる。

だったらとことんつきあいましょうというのが听写のもう1つの姿なのかもしれない。

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