ゴキゲンな運転手

友だちと街へ行って、帰りにタクシーに乗った。ドアを閉めて「外院1)西安外語の略称。タクシーの運転手にはほぼ100%これでOK」と言ったら、車をスタートさせて「どこ?」と聞く。また「外院」と言ったら「どこだって?」と聞く。あれ、私の発音そんなに悪い?今度はかなりゆっくり、はっきり「西安外語学院」と言ったらちょっとにやにやしながら「聞き取れないなあ」と言うので、やっとからかってるんだとわかった。

そこで「えっ、聞き取れないの?中国人じゃないの?」と切り返してやったら「こんな兵馬傭みたいな顔で中国人じゃないわけないだろう」と言い、「どうだ、俺の顔、兵馬傭に似てないか」と聞く。しげしげと見るとやたらにでかい四角い顔、顔と同じ幅の首、切れた目、でかい鼻、うーん確かに似てる。「やっぱり同じ秦人だからなあ、西安にはこういう顔が多いんだよ」と言う。

それからどこから来た、という話になり、友だちの1人が仙台からだと言うと、「おお、仙台は古都だろう。テレビで見たことあるよ。魯迅が行ったとこだよなあ」となかなか学がある。みんな勉強しに来たのか、もう生活は慣れたかと言うので「西安は空気が悪くって」と言うと、「そおーなんだよおー。ほかはともかく空気はほんとに悪い」と力を入れて賛同してくれた。

外院についたら8.3元。10元出したら2元おつりをくれたので、「3毛ないの」と言ったら「いやいや、いらん」とサービスしてくれた。降りて「安全運転でね」と言ったら兵馬傭は手をふって「謝謝~」と走り去っていった。

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2020

1 西安外語の略称。タクシーの運転手にはほぼ100%これでOK

コメント

タイトルとURLをコピーしました