アイダよ、何処へ?

日々のこと

久しぶりに完全に手が空いたので、美術展か映画に行こうと思い、朝のうちに(急な仕事が入らないうちに)どこへ行くか調べて、主人公が通訳ということでこれに決定。

映画『アイダよ、何処へ?』公式サイト
本年度アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート!『サラエボの花』『サラエボ、希望の街角』ヤスミラ・ジュバニッチ監督作品。9.17 Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他全国公開

おもしろかったです。ドキュメンタリーや事実を題材にした作品が好きなので、その意味でも期待して見たんだけど、見応えがありました。

監督はサラエボ紛争を描いた作品を続けて発表している女性監督だそう。他の作品も機会があったら見てみたいです。

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通訳はクライアントの情報を得ることができるし、クライアントと同じ待遇を受けることも、ひいてはクライアントと同じ特権を享受することもできる。

主人公アイダはそれを利用してセルビア人の虐殺から家族を助けようとする。

通訳として彼女のしたことは倫理に反することなのか。誰でも同じ立場だったらそうするだろう。

でも、それができない仲間からは裏切りだと思われるだろうし、最後までクライアント(国連)が守ってくれるとは限らない。アイダは国連によって守られるが、家族は守られることはなかった。

通訳だったから可能性をつかむことができ、通訳だったから可能性を保証されなかった。結局、通訳は「クライアント当事者」ではないのだ。

今、アフガニスタンで米軍との通訳を担当した人がタリバン政権に命を狙われているそうだ。通訳者はほとんどが「協力者」として米軍撤退と共に国外に出たが、そこから漏れた人がいるのだ。

通訳は決して華やかな仕事ではないし、常に2つの国の架け橋になれるわけではない。時には向け合った刃と刃の間に立つことなのだ。

 

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