引き続き商談会でのこと。
バイヤーさんと何人かの通訳でおしゃべりしていて、これまで商談で出会った「NGな通訳」の話になりました。バイヤーさんは「こんなことを言うのは失礼じゃない?」とかなり遠慮していましたが、私たちにとっては勉強になることなので、話してほしいとお願いしました。
ケース1
その通訳は頭の回転がよく、デキル通訳だったそうです。でもデキすぎてしまい、バイヤーさんが口を開く前に先回りして勝手に質問してしまったり、価格を提示されると「私がもっと安いところを紹介します」とバイヤーさんに言って勝手に断ってしまったりするのだそうです。
そのバイヤーさんいわく「まるで安く買わせることが手柄だと思っているみたい。私は商談と直接関係なくても、いろんな話をして日本を知ることや、思わぬ情報が得られたりすることを楽しみにしているのに、通訳にぶちこわしにされました」。
ケース2
ある会社で、外国語のできる日本人の部下が通訳として連れて来られました。「そんなに上手じゃないけど、役には立つと思うので」。
しかし実際、その人の外国語はかなりレベルが低く、あまりよくわからなかった上に、たぶん自分も自信がないらしく、ものすごーく声が小さかったのだそうです。
いきおい、通訳に近づいて耳を傾けて聞かざるをえなかったのですが、なんと「その人の口臭がものすごくきつくて……」。離れると何を言っているか聞こえず、近づくと口臭が臭くて、まるで商談に集中できなかったとか。
ケース1は言語道断としても、ケース2は想像もしていなかったので一同びっくり。1人が「ガムか何かを渡したらよかったのでは?」と質問したのですが「まさか、それはあまりにも失礼ですよ」。
いつも先生に「通訳はとにかく大きな声を出せ」と言われているし、もともと声は大きいほうなので聞こえないということはないとは思いますが、いつでも口をあけている商売ですから、きちんとしておく必要がありますね。最後まで「こんなこと言ってよかったのかな」と心配されていたバイヤーさん、ほんとにありがとうございました、勉強になりました!
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