長安的荔枝

計算しか能のない小役人が、ひょんなことで玄宗皇帝から、新鮮なライチを広州から長安へ運ぶよう命令を受けた…。
思いもかけない設定に惹かれて読んだ。文語的表現が多くてわかりにくいところもあったけど、ストーリー展開がすごくおもしろくて、楽しく読み終えた。
運ぶ途中で便宜をはかってくれる地元の役人におすそわけしなきゃいけないから、予定よりもはるかに大量のライチが必要…というくだりは笑ってしまった。中国はいつでもそうなんだよね。
『収穫』という雑誌に掲載された作品が電子書籍になったもの。辞書がぱっと引けるので、電子書籍はありがたい。