翻訳の仕事で一番使うのはやはりMicrosoft Wordです。Pinconv+を含め、CATツールを使っていても、最終的な納品ファイルはWordということがほとんどです。
ネットにもたくさんの人が書いていますが、Wordってホントによけいなことしてくれます。このおせっかい機能が連続して働くと、ものすごくイライラして、「もうWordは使いたくない!」と心底思います。
私をイラつかせるWordの機能たち。
1つめは文の先頭のアルファベットが大文字になること。a)b)c)…という項目番号をつけたいのに、A)B)C)…に変わってしまう。これは、ファイル→オプション→文章校正→オートコレクトで「文の先頭文字を大文字にする」のチェックをはずして解決しました。英文を打つこともありますが、大文字にするときはShiftを使うくせがついちゃってるので(そのように最初から訓練してきたので)、大文字にしていただかなくてよいのです。
2つめはチェックや差分修正をするときに困ることなんですが、変更履歴の書式。中国語は段落の頭は2字下げですが、日本語は1字下げ。上書きするときにそれを1文字直すたびに右に修正履歴が残って、じゃまなことこの上ないです。校閲→変更履歴(変更履歴オプション)→詳細オプションで「書式の変更を記録する」のチェックをはずせば解決するのですが、これは文書ごとにやらないといけなくて、デフォルトにはなりません。作業の前にチェックをはずせばよいのですが、いつもつい忘れて作業を始めてしまって「あちゃー」ということになってしまいます。
3つめはフォント。中国語原文ファイルをもらい、1段落ずつ下に日本語を並記なんていうとき、日本語を入力するとフォントが「游明朝」とか「DengXian」になって、いちいち直してやらないといけません。たとえ行頭に改行があって、何も文字がなくても、そこにフォントが設定されているとそれを直してから入力しなければならないので、並記するファイルは本当に面倒です。
あまりに面倒で、指定もないし、フォントを直すのやめちゃおうかなと思うこともありますが、ものすごく行間のあくフォント(メイリオとか游明朝とか)になっていて、どんどん下に伸びて行って作業がしにくく、結局直す羽目になったりします。
4つめは、これも差分修正なんかで頭が痛い「見出し」。自分で新規に文書を作るときは絶対使いませんが、元の文書で見出し機能を使っていたら消してしまうわけにもいかず、項目を追加したときに下の項目番号が自動でずれてくれる場合とずれてくれない場合があって、都度都度調整しなきゃなりません。
あと、行頭の左に出る、たたむための小さい三角形。今はわかっているのでいいのですが、最初これを知らない頃、ふとした操作でたたんでしまい、文章がなくなったと真っ青になった記憶があります。
それぞれ解決する方法があるのだろうと思いますが、イラっとなっているときは解決策を調べている時間が惜しいことが多いので(だからイラっとする)、結局調べずじまい。こういうちょこちょこした手直しの時間って、けっこう翻訳作業を圧迫しますよね。できれば、まとめて解決したいものです。
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