工作員になった

入力ボランティアを始めることにした。

私はもともと文字打ちをなりわいとしていたのだが、最近では翻訳とか、さまざまな書類づくりとか、文面を考えながらキーボードを打つ作業ばかりになってしまっている。これでは打つスピードがどうしても遅くなる。指が遅いのではなく、考える時間をとられて遅くなるのである。

何も考えずに、見えた文字をどんどん打ち込んでいく作業をまたやってみたい。そしてあの「入力ハイ」を味わってみたい。親指シフトで。

ということで数年前から入力ボランティアになることを考えていたのだが、大学院に入ったり留学したりで落ち着かなかったので、手を出すのをやめていた。ところが大学院卒業というこの時期に来て、武術関係の知り合いを通じて青空文庫の方と面識ができたのである。

いやーびっくりした。もうこれは「やれ」って言われてるようなものだ。ということで工作員。

もちろん、やるにあたっては青空文庫の趣旨を読んで納得できたし、入力された文字データがさまざまな形で活用されていることにやりがいを感じたから参加を決めたのである。

さて、いよいよ作業開始だ。

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