夕食会の通訳

ある業界団体の夕食会の通訳を頼まれました。1テーブル3人につき通訳1人というものすごくぜいたくな配置のうえ、司会とあいさつの通訳は団づきの方がやってくれるという、たいへんありがたいお仕事。

食事会の場合、通訳も食べていいのか?というのが問題なんですが、今回のエージェントは「食事は勧められても断ってください」という方針です。それはそれで別にかまわないのですが、中国人は同席している人がどんな立場であれ、食事をいっさい口にしないというのはどうもキモチワルイと思う人たちなので、断り方が難しいですよねぇ。怒らせちゃったら元も子もないし。

もう1つ、食事会の場合、どんな話題が出るのかまったくわからないというのも問題。私の席は中国側の一番の海量と日本側の一番の海量が揃ってしまい、最初から最後まで、乾杯!!とお酒の種類についての話で終わりました。これはこれで盛り上げるためにテンション上げっぱなしというつらさはあって、日本側の幹事さんに「たいへんな席に当たっちゃいましたね」と同情されてしまいましたが、別の席ではなぜか各国の発電の話になっちゃって「フランスで使っているタービンの場合……」なんていう会話が延々続いていたそうな。その席の通訳さん、「宴会はこれだからイヤよね~」とぐったりした様子でした。

でも楽しい会だったし(仕事がラクだったからではない)、やっぱ現場はいいなあと思いました。ヒマはいいんですけど、たまには仕事しないとね。

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