作家の使命 私の戦後―山崎豊子自作を語る 作品論

先日中国人の友人と話しているとき、なぜか『大地の子』の話になって、それに刺激されて読んだ本。その時、彼女は非常に興奮して、中国での大学時代、日本語の先生が「ぜひ読むように」と勧めてくれたのが『大地の子』だったと話してくれた。中国では手に入れることができない本だったので、その後日本に留学してすぐに書店で探して読んだが、読みながら泣いた。ドラマの放映はすでに終わっているし、レンタルでも見つからないのでまだ見たことがないが、ぜひ見たい。その後山崎豊子という作家に注目し、何冊か読んだが、すごい作家だと思う。中国では考えられないタイプだ…とのこと。

まったく同感だ。

たぶん山崎豊子を読み始めたのは中学生、当時は松本清張も好きで読んでいたが、松本清張の小説が「昭和」という時代にこだわって今では古くなってしまった感があるのに対し、山崎豊子の小説は今でも新しい。

山崎豊子を読むと、最近の書店に並んでいる吹けば飛ぶような小説、読む気がしない。

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