東大落城

警察小説にはまったところだったので、こんな本を読んでみた。

東大落城安田講堂攻防七十二時間 (文春文庫)


最後に事件当時と今(この本が書かれた時点)との日本社会のギャップについて述べられているが、東大安田講堂事件(1968)からこの本が書かれた年(1992)まで24年、今はそこからさらに26年だ。日本はもっともっと変わっている。

学生たちの目指したもの、その手段の幼稚さにはあきれるが、学生たちをそこに向かわせた問題意識、それは果たして今は解決されたと言えるのだろうか。

50年という時間に、当時と今とを完全に切り離す力があるわけではないんじゃないか。

それにしても……機動隊の待遇(特に食事)にはびっくり。今なら大変な社会問題になりそう。あと、東大の加藤一郎先生と林健太郎先生、男前です。

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