中日訳は、確実に点を取りたいです。2点減点されると選択問題1問分なので、細心の注意を払って訳したいです。
私が訳すときに気をつけているのは構文というか、文のロジックです。特に日本語ネイティブの日本人は、ひっかかりがなく流れる訳文にしてしまいがちですが、果たしてそれでいいのか。
かつて翻訳の講座を受けていた時、「~で、~で、~だ。」という文だったのに、「で」が続くのがゴツゴツして流れが悪い気がして(記憶が定かではないのですが、たぶんそう思ったのだと思います)、「~で、~なので、~だ。」としてしまいました。「~です」と「~なのです」にさほどの違いがあると思っていなかったし、「なので、」と「なのです」に違いがあるとも思っていませんでした。結果として、「~なので」だと因果関係になってしまい、文のロジックに合わないと指摘されてしまいました。
それから数年たち、留学先での精読の授業で複文について勉強する課がありました。第1課に概要が書かれており、その後各課で1つずつどんな文なのかが説明されます。それによると、複文には10のパターンがあります。
复句 联合复句:并列、连贯、解说、选择、递进
偏正复句:转折、条件、假设、因果、目的
翻訳講座で指摘されたのはこれだったのかと納得しました。
複文は、たいていは因为~所以、只有~才、如果~就などの目印がありますが、これは基本であって、1級で出る文では目印がわかりやすい語ではないとか、目印がないこともあります。たとえば、前半の目印が省略されていて、後半に就があるだけだと、どういうロジックで前半と後半がつながっているかが見えにくい。文そのものの意味を正確に理解しないと、前後のロジックに矛盾が出てしまうことがあります。
中国語の文は思っている以上にこうしたロジックに沿って書かれています。なので、日本語に訳すときにも、目印があればもちろんですが、目立った目印がなくても、ロジックどおりに理解していることを訳文に反映させなければならない。訳文を問われているのではなく、理解を問われているのだと考えています。
下線が引かれた問題部分だけを読んで訳していると危ないので、必ず全文を読みます。(これは大問1でも同じです。)文章全体で何を言っているか、その中で訳さなければならない部分はどういう意図の文なのか、全体像がわかればロジックを大きく間違えることはないと思います。
あと、文に出てくる要素は、よほどのことがない限り、全部訳出します。理解してますよ、というアピールです。訳文はなめらかにならないこともありますが、しょうがないです。減訳するとか、加訳するとかは職業としての翻訳のテクニックであって、試験はあくまで学習者としての能力試験なので。
中検対策としては、たくさん文を読むことに尽きると思います。できれば中検のテイストがある文を、ある程度のスピードで(そうでないと全文を読む時間がなくなるかもしれないから)、ロジックを外れないように読むということでしょうか。
読む教材として最近2~3年は、「読む聴く覚える1300」「読む聴く覚える2500」、普通话水平测试(等级考试)用朗读作品60篇、雑誌《读者》などを気が向いた時に気が向いたところを読んでいました。
それから、複文の解説が載っていた留学生用の教科書(现代汉语高级教程)は結構古いですが、課文もすごくよかったです。私が使った時は三年生用の上・下と四年生用でしたが、現在は改訂されて上・中・下になっています。複文解説が載っていたのは上です。


コメント