単語を覚える

先日出版した本を買ってくださった方々から、中国語学習についての質問をいくつか受けているので、著者数人で集まって答えを検討しました。

あれこれ話し合っているうちに、だんだん検討がおしゃべりになり、「どうやって単語を覚えるか」という話題になりました。以前ブログに書いたことがありますが、私は死背ができません。単語は出会ったときに文脈の中でなんとなく覚えます。一発で覚えられることもありますし、忘れることもうろ覚えもあります。あまりよく覚えられていないときは、またその単語に出会ったときに、なるべくその単語のプロフィール(?)を知るようにします。

2文字の単語なら、漢字1文字ずつの意味を調べる。同じ漢字を使った別の単語を調べる。同義語や反意語を調べる。あと重要なのは、例文をたくさん読む。今ならネットで使われている用例も見る。1つの単語をいろんな角度から眺めてみるわけです。なんだか同じクラスの男の子が気になり始め、いろんな場面で「この人って、こういう時には、こんな行動をとるのね」と知っていくような感じです。

以前、漢字も意味(日本語)も発音も覚えられるのに声調が覚えられない時期がありました。そのときは、声調を明確に覚えていない単語に出会うたびに、声調記号を穴のあくほど見つめ、単語を発音し(声調を意識しつつ)、その単語を書くときは必ず声調記号をつけました。なんだか同じクラスの気になる男の子がバスケ部で、「この人のバスケしている姿を、永遠に私の胸に刻んでおこう…」と彼の試合を見つめ続けるみたいな感じです。それを1年くらいやって、声調に対する苦手意識がだいぶなくなりました。不思議なことに、そうやって覚えたもの以外の単語の声調も、覚えやすくなったんですよね。

自分でもどういうふうになっているのかよくわかりません。キクタンを聞きまくるとか、単語カードとか、漢字を何回も書くとかの苦行系の単語学習をしないので楽な部分もありますが、なかなか定着しない単語(いつまでもミステリアスな人)を覚えるときには、苦行系で無理やり刷り込めるほうがいいなあと思ったりします。

最近は、初めて出会う単語が使用頻度の低いものになってきています。以前HSKに使用頻度を基準にした単語リストがあり(今もあるのかな?)、よく使うものから甲乙丙丁と分かれていました。最近仕事で出会う単語は丁級とか、それにすら入っていないものもあります。つまり、もう2度と会えない人かもしれないわけで、まあ覚えなくてもいいか~と思うと、なんとまた会って悔しい思いをしたりします。

どんな外国語もそうでしょうけど、単語を覚えるのは永遠の課題ですね。

雑な勉強

毎年のように腰痛ですが、今回はホントに本格的に傷めました。「手術も考えてね~」だそうです。

今手術するわけにはいかないので、だましだまし日々をすごしていますが、家にいるといきおい横になることが多くなります。というより、ほとんどゴロゴロしている。

うちはテレビのある部屋には横になれるソファやスペースがないので、つまり横になっているとテレビは見られない。しかたないので、本を読むかスマホをいじるかです。本は文庫ならいいですが、本によっては重くて持っているのが非常に疲れるので、ついついスマホで動画。そして「绅士大概一分钟」にはまりました。

山下智博

とはいえ、私はネット語にものすごく弱いので、わからない単語があるたびに動画を止め、百度で調べないと、何がおもしろいのか全然わかりません。中国語の意味を知るというより、おたく文化(でいいですか?)を知るという感じですね。

でも実はこの番組、日本語のおしゃべりの時、なかなかお目にかからない成語が中国語字幕に出てくることがあるんです。これも動画を止めて、ネットの中日辞典で調べます。なるほど…という成語が多くて感心します。この字幕って山下さんが訳してるのかな。

こんなことを数日やっているうち、せっかく調べたからもったいないと思って、調べた単語をevernoteにメモっておくようになってしまいました。

寝ころんでゲラゲラ笑いながら、スマホだけで完結するこれを中国語の勉強とは言いませんよね、きっと。でもなかなか楽しいのと、ほかにすることもないのでしばらく続きます。

補語

(何度目かの)中国語教室に通い始めた友人に、「どお?」と聞いたら「deがわからん」との答え。

「deって得るのde?」「得るのde。」そうか、やっぱりそうなんだね。

教科書の補語は、たいてい得で導かれる様態補語/程度補語が最初に出てくることが多いです。「得」という目印があるだけ文型がはっきりしてると思うんですが、それでもなかなかわかりにくいようで、私の学生たちもドリルをやりながら頭をかきむしってたりします。

「日本語には補語がないから、わかりにくくても当然なのよ、あまり思い詰めずに、まずはそのまま形を覚えましょう。(方向補語、結果補語になったらもっとわかりにくいのよ、あきらめてちょうだい)」などとなぐさめつつ。

とにかくパターンに慣れさせようと思うんですが、「わかった!」と気持ちいい反応がないまま次へ進まざるを得ないのが現状で、つくづく無力を感じます。

私は補語をいつ頃どういうふうに理解したのかもうあまり思い出せないので、何か手がかりがあるかと思い、昔中国語を勉強していた時のノートを出してきました。本当に最初の1年くらいのものはありませんが、さまよえる中級どころか初級でもがいていた頃のものがまだあります。何かヒントが見つかるといいなあ。

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翻訳

実は私、気分(モード)の切り替えが上手ではなくて、気になる仕事があると自分の勉強はストップ、スキマ勉強など全然できません。レベルアップのための勉強は、去年あたりから全く滞っていました。

でも10月に入って今年の大きな行事が終わり、落ち着いた日常になり、そろそろ自分にむち打つ時期がやって来た気がしています。よし、勉強するぞ。

さて何をするかですが…実はやりたいことがあって…翻訳の力をブラッシュアップしたいのです。

翻訳はあまり長く途切れずに続けてお仕事をいただけているし、時には翻訳会社から出来をほめていただくこともあるのですが、何となく「今のままでいいの?」と思うようになってきました。特に中→日です。そのまま直訳すると読みづらい場合、少し意味をずらしたり構文を変えたりするのですが、その加減がわからない。意味をどのくらいずらしていいのか、どの構文はいじってよくて、どれはいじっちゃいけないのか。あれこれ書き直して、結局のところ直観に頼った訳にしてしまう。1回目に訳したものと、時間をかけて訳したものにあまり差がない。いい訳文がわからない。自分で「この訳でいこう」と決められない。

これでいいわけがない! そもそも、自分がキモチ悪い!

1) 翻訳講座の受講を検討中。メールで受講できるのが翻訳のいいところ(通訳じゃなかなかこうはいかない)。厳しい先生にしごかれたい。

2) 意味のわかっている単語に気をつけなければ。他の意味はないか、他の訳はないか、もっといい訳はないか。紙辞書にじっくり取り組む時間を持とう。

3) 翻訳に関する本を読んでみる。ほかの翻訳者の考えていることを知りたい。発想を変える必要があるかもしれない。

語学は量をやる時期と、質をやる時期があるような気がします。最初からそのつもりではなかったのですが、ここ数年は量をやってきたと思います。そろそろ質の時期、1つのことをじっくり考える時期が来ているのでしょう。

 

リスニング・クリニック

リスニングをぽつぽつやってますが、できることなら弱点を把握して勉強したいと思い、この本を読んでみました。

英語リスニング・クリニック
英語リスニング・クリニック
篠田 顕子 (著), 石黒 弓美子 (著), 水野 的 (著), 新崎 隆子 (著)


さすがに英語の学習本は充実してますね。なるほどと思うところがいくつもあって、収穫大でした。
私の問題点は「情報処理能力不足」。ばくぜんと(ボワンと)いくら聞いても聞けるようにはならない、聞き方を変えなきゃならない!のです。
ディクテーションをやると、目からの情報がなければ理解できなくなる可能性がある、という事例にもびっくりしました。英語でさえそういう可能性があるのであれば、字の形と意味が直観的に結びつく中国語でならなおさらです。听写はどちらかというと好きな勉強だし、時間と作業量が多くて勉強した気になれるのでよくやりますが、それがいい結果につながってないかもしれない。
少しやり方を調整しつつ、リスニングを続けてみます。