帰ってきた

飛行機に乗ってしまうとあっという間に日本だった。こんなに、こんなに近いなんて。これから行こうと思えば行けそうな感じ。

今日1日、頭のどこかでふっと「明日あたりは砂鍋を食べたいなあ」とか「今度時間のあるときに武術学校の新キャンパスを見に行ったらどうだろう」という考えがよぎって自分でボー然としてしまった。

まだ夢の中を歩いてるみたいです。

泣かないもんっ

やっぱり馬3先生に「月曜日の朝練習に来い」と言われた。はいはい、わかってますよ。

学校自体はもう冬休みに入っているので子どもは1人もいない。今朝はL2くんと2人の練習。H1くんは金曜日に帰国し、H2くんは風邪でダウンしている。

この1年で習ったものをひととおり見てもらって、最後の練習も終わりになった。馬3先生に「1年間ありがとうございました」と言ったら「いつもバタバタしていて落ち着いて見てあげられなくて悪かったね」と言われた。いいえー、もう十分ですって。これ以上熱心に見てくれると体がもちません。

おとといの表演会では回族の正装をした馬1先生にあいさつすることができたし、最後に趙院長にもあいさつしたら、握手して「また機会があったらぜひおいで」と言われた。

門のところまで馬3先生が送ってくれた。「ほんとうにまた西安においで」と言われ、急にぐっときた。「いつとはいえないけど、また必ず来ます」と言いながら、今日と次にここへ来る日の間には長い時間があるのだということを思った。気の利いたことを言いたいけど言えないのは、中国語がヘタだからじゃないよね。

精いっぱい笑って手を振ったら、馬3先生は日本語で「さよなら」と言ってくれた。私は中国語で「再見」と言った。

半坡博物館

おみやげを買おうかと思って街に出てみた。いつもは東大街をぶらつくだけで1)新華書店と外文書店があるから帰るんだけど、たまには西大街も見てみるかと思っていったら、半坡博物館へ行くバスを見つけた。やっぱり西安に来たんだし、見ておこうかなと思って急に行くことにした。

博物館は鐘楼から約1時間かかる西安のはずれのはずれ、田舎~というところにひっそりとあった。1958年だかにできたので老朽化していて現在改築中ということで、遺跡そのものは見ることができなかった。そんなわけで入場料は20元のところが15元、さらに学生割引で7元。見られたのは出土品の展示と、遺跡を紹介するパネル展示だけ。ほとんど人がいないもんだからきっぷ売り場の窓口も閉めてあって、一瞬閉鎖中かと思った。

ヒマそうな係員にじろじろ見られて居心地が悪かったんだけど、ひととおり見て回る間、驚いたのが私以外の客は子ども連れが3組だったということだ。

まずは入場するとき、老人でタダになるおじいちゃんが「遺跡を見ようかー」といいながら5歳くらいの子どもと一緒に入ってきた。そのほかにも小学生くらいの女の子がお父さんと、やはり小学生くらいの男の子がお父さんと。女の子は出土品について「これは何に使うの」とか父親に聞いていた。

こんな寒い日曜日、お父さんと一緒に人がほとんど来ない遺跡を見に来るって…親が教育熱心なのか、よっぽどヒマなのか、本当に向学心にあふれているのか、中国人として遺跡に誇りを持っているのか。でもなんとなく見ていて楽しかった。

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1. 新華書店と外文書店があるから

大学院入試

今日は大学院入試。午前中表演会を見て、少し買い物をして帰ってくると4号棟にものすごい人だかりがしている。なんだなんだと思ったら、入試についてきた親とか友だちとかだった。

門のところに注意書きが貼ってあったが、ひときわ目立つのが「携帯は持ち込めない。持っているのを見つけたら不正行為として処理する」というものだ。このあいだからニュースでも携帯を使ったカンニングのことが取り上げられていた。実際にカンニングを手伝った人がインタビューに答えてたりするのは、犯罪にはならないのかもしれないけど、日本人にはわからない感覚だ。1回につき数千元で請け負うらしい。

中国でも大学を出ても必ずしも全部がパッとした仕事につけるわけではないらしく、就職を先送りするために大学院という選択をする人がいるそうだ。入試の申し込みのときにもものすごい列ができているのをテレビで見た。その人たちもいずれは院を出るだろう。そのさきはどうなるんだろうか。なかなか大変そうである。

最後の最後まで練習

もう授業も終わり、日々とくにすることもなくボーっとしているということがバレてしまい、馬3先生に「だったら練習に来い」と言われてしまった。

おととい、昨日、今日と3日連続、しかも今日は午前午後と練習して、もう頭のてっぺんから足の先まで全身が痛い。筋肉痛なのか、関節痛なのか、もう何がなんだかよくわからない。

今日は朝6時に起きて帰国する友人を送り、その後槍をかついで武術学校へ。8時半から11時まで練習してからいったん寮に戻ったのだが、こういうときに限って小銭がなくてバスに乗れない。泣く泣く45分かけて歩き、学校の前で昼ごはんを食べて、汗が冷えて冷たくなってる服を着替えたらすでに1時。無理に1時間ねて2時半に出発。

午後は3時から5時まで、疲れて思考能力もあまりなく、いったん止まって休むともう二度と動き出せない状態になっているので、ずーっと動いていた。

現役復帰する気持ちは毛頭ないのだが1)メーワクだから日本武術界がさせてくれるはずもない、やれといわれればこんなに練習できるものなのね。あたしってすごい。ぶらぼー。

明日は学院の学期末表演会があって子どもたちが演武するので見にきていいよということになった。楽しみである。

帰国が火曜日だと言ったら「じゃあ月曜日も練習に来れるんだな」とつぶやいていた馬3先生の声は聞こえないふりをしていたが、きっと明日「月曜に来い」と言われるだろう。今日で捨てる予定だった練習用トレーナーを洗濯した。

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1. メーワクだから日本武術界がさせてくれるはずもない