通訳者のしごと

通訳者のしごと (岩波ジュニア新書)


toranekoさんのサイトで紹介されているのを見てさっそく買って読みました。岩波ジュニア新書はジュニア向けといってもレベルが高いものが多いのですが、この本も読み応えがあっておもしろかったです。

通訳をやらせてもらうようになってだんだん思うようになったのは、この仕事は単純な語学力の延長だけではないということ。

じゃあお前はどうなんだと言われると「ゴメンナサイ、がんばります」としか言えないレベルですが、「何かが違う」ことをばくぜんと感じ始めています。

だからよけいなのかもしれませんが、読んでいて思い当たることがたくさんありました。同時に耳が痛いことも、自分はこれから通訳としてやっていけるのかと怖くなることもたくさん…。

結論。中国語の勉強、しようっと。

再認識

ごぶさたでした。

武漢って10月末に突然寒くなるよと友だちに聞いていたんだけど、まさにそのとおり、前半3日は半そでTシャツにジャージのすそをまくってすごしていたのに、後半3日は雨が降って寒くてマフラーまいてる人もいました。上海に来たら20度だし、札幌に戻ったら8度だし。過酷でした。

たいして語るべきこともないんですが、今回通訳(中英)をやってくれた人は、今まであたった通訳の中でいちばんでしたね。

まず、声がよく通るし、はきはきしてて、英語の発音は私はどうこう言える立場にないけど、中国語の発音は「标准」で聞きやすい。そして、内容を省略しない。まあ通訳の存在を忘れて身ぶり手ぶり足ぶり腰ぶりで熱弁を振るう中国老師のしゃべりを100%訳すのはハナから無理なので、たいていの通訳はそのうち2割くらいをしゃべってお茶を濁すんだけど、今回の人はうまく内容をまとめて訳している。むぅ、タダモノではない感じ。

3~4日目くらいにその通訳が西安出身とのうわさを聞いたので、声をかけたところ、案の定、私の行っていた西安外院の出身だそうな。

なんでまた今回の通訳を担当することになったのかと思ったら、趣味で昔から武術をやっていて、その関係で武術関連の仕事についているそうだ。

武術関係者で必要に迫られて英語を勉強し、それなりのレベルになって通訳をしている(させられている)人はたくさんいるけど、専門的に勉強してきて通訳をしている人とははっきりした差があるということを再認識しました。通訳する分野の知識ももちろん必要だけど、やっぱり通訳者はことばができてナンボですね。