ネット中毒

先日、報刊の授業で「ネット中毒」についての記事を読んだ。ネット中毒の子どもを集めて、隔離して治療する試みについてである。最近、中国ではこの問題がかなり大きくとりあげられているようだ。

記事の中で、陶宏开という教授がネット中毒治療で非常に有名になっていることが紹介されていたが、書店に行ってみるとたしかにある。

陶宏开,救救孩子!

陶宏开—把你的孩子远离网吧

ベストセラーコーナーに山積み。ほんとうにかなり有名な人のようだ。

今日、部屋で昼ごはんを食べながらテレビを見ていたら、あるドキュメンタリーをやっていた。13歳の少年がマンション24階から飛び降り自殺したというもので、やはりネットゲームに熱中して网吧に入りびたっていた。現実とゲームの区別がつかなくなっていたようだし、学校の成績がどんどん下がって自分をつまらない人間だと思いつめてもいたようだ。

ドキュメンタリーの目玉は、少年が飛び降りるために24階に上がる最後の姿がエレベーターの監視カメラのビデオに残っていたというもの。エレベーターに入って最上階のボタンを押し、ずっとうつむいている。24階につくと顔を上げてそれを確かめて出て行く。父親の話とナレーションの間に白黒のこの映像が繰り返し流され、ドキュメンタリーの作りとしてもなかなかだし、問題の深刻さがよくわかる。

しかし、なんでここまで…と思わざるをえない。日本でも他の国でもネット中毒はあるだろうけど、ここまでというのはあまり聞かない。私が知らないだけなのか、それともほんとうに中国だけなんだろうか。

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