ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~

ビブリアは気に入って欠かさず読んでいたので、シリーズ再始動という新聞広告を見て、すぐに買いに行った。
巻が進むごとに謎が深まる前シリーズと比べると、軽いジャブのような感じで、さらっと読了。
横溝正史はほとんど読んだことがない。死体、旧家、じめじめとかび臭いイメージがどうも好きになれないので。でもそのイメージを持ってるだけで、本作は楽しめます。
ところで、扉子ちゃんを栞子さんの分身と位置づければ、大輔くんに当たる相棒が必要。圭ちゃんがそうなるのかな…。とすると、恋愛要素はなしですね。

著者 : 吉田修一
文藝春秋
発売日 : 2015-05-08
うーん。台湾新幹線を絡める必要があったのか、疑問。台湾と日本とのつながりを強調したかったのかもしれないけど、それは人と人のつながりで示せばよくて、ほかの仕事であっても全然よかったんじゃないかな。
台湾新幹線に惑わされて人間関係とか、登場人物の魅力とかが浮かび上がってこない気がした。特に前半は人物が込み入りすぎてわかりにくかったし。
後半になってやっと見えてきたという感じ。嘘っぽい主人公2人のつながりよりも、勝一郎と中野のつながりに心を惹かれて、中野の最後の言葉は、心に迫るものがあった。私も年とったかな。

パワーポイントの翻訳はストレスフル

最近、企画書の翻訳を立て続けにやりました。これ、嬉しい仕事ではありません。

パワーポイントって、ワードの文書を訳してべたっと打っていくのとは違い、いちいち編集しなきゃなりません。なぜか、編集料金も当たり前のように翻訳料に含まれています。

テキストボックスを1つ1つつかまえて、訳を入力して、たいていは元の文字数より多くなるのでテキストボックスの大きさや位置や文字の大きさを調整し、日本語のフォントに直し…というのをやっていきます。

さらに図があれば、新しくテキストボックスを作って訳を入れ、上にかぶせて下にある中国語を見えないようにしていきます。これもすごい手間。

あと、中国人の作るパワーポイントって色やデザインがすごいんですよね。各ページで色の設定が違うとか、濃い緑のバックに真っ赤な文字とか。いちいちそれに色を合わせなきゃなりません。

企画書の場合、まとまった文章ではなくて箇条書きのようにバラバラなので、その都度どういう意味で書かれているのかを考えなきゃなりません。とつぜん見たことのない単語だけが1行書かれていたりすると、その単語1つを調べるのに1時間くらいかかったり。文書全体は同じ文字数でも、ワードの3倍くらい手間がかかる気がします。

それに今回の企画書は、調べてもわからない単語がちりばめられていました。俗に言う「イケてる」業界で最近使われているトレンディな単語なんでしょうね。日本のビジネス界でカタカナ連発、というのと同じ感覚だという気がします。

漢字なのでばくぜんと意味はわかるんですが、日本語でなんていうかわかりません。「イケてる」カタカナの用語を当てた方がいいのかもしれないし。その業界にいればすぐにわかるんでしょうけど。

そんなわけで、すごくストレスのたまる仕事でした。