大晦日

首都圏に戻って最初の年越しです。年またぎの仕事がほとんどなくて、ちょっとのんびりな大晦日なので、今年の振り返り。

今年は本当に忙しかった! 覚悟はしていたのでそれ自体は驚きではなかったのですが、身体のきつさは想定していませんでした。1ヵ月も治らない風邪をひきずって海外出張、アテンド通訳はもうイヤ。というより、プロとしてNG! これまで以上に体調管理に気を使わねばと思います。

仕事は心配していましたが、順調でした。引っ越しを機に、新しいエージェントさんに登録したり、しばらくごぶさただったエージェントさんとつながりが復活したり、翻訳だけを請け負っていたエージェントさんから通訳の仕事をもらうようになったりしました。

充実してましたが、ちょっとバタバタだった気もします。来年は、勉強の時間をもっと確保したい。その前に体調第一です。

来年もよろしくお願いします。

東大落城

警察小説にはまったところだったので、こんな本を読んでみた。

東大落城安田講堂攻防七十二時間 (文春文庫)


最後に事件当時と今(この本が書かれた時点)との日本社会のギャップについて述べられているが、東大安田講堂事件(1968)からこの本が書かれた年(1992)まで24年、今はそこからさらに26年だ。日本はもっともっと変わっている。

学生たちの目指したもの、その手段の幼稚さにはあきれるが、学生たちをそこに向かわせた問題意識、それは果たして今は解決されたと言えるのだろうか。

50年という時間に、当時と今とを完全に切り離す力があるわけではないんじゃないか。

それにしても……機動隊の待遇(特に食事)にはびっくり。今なら大変な社会問題になりそう。あと、東大の加藤一郎先生と林健太郎先生、男前です。

64(ロクヨン)

本を読むのに結構エネルギーがいるようになった。最近はふとんの中で読み始めても1ページもいかないうちに寝てしまうことが覆い。

でもこれは久しぶりに夢中で読んだ。上巻は夜更かしして読み切ったほど。

横山秀夫は心理描写に妥協がない。どこまでもどこまでもつきつめていく。それがギリギリで仕事をする「警察」をうまく表現している。

この人に女は書けないいなあと思いつつ、それが好き。

下巻の後半からなにもかもがうねりのように動き出した。何も動かないのにじりじりと人の心があぶり出されるような上巻とのコントラスト。『半落ち』を持ち出すまでもなく、横山秀夫の落ちには驚かされる。

64(ロクヨン) 上 (文春文庫)


64(ロクヨン) 下 (文春文庫)


繁体字

10月までのバタバタはどこへやら、11月は少し仕事が減りました。とはいえ、ちょこちょこと小さい翻訳は入ってきていたので、仕事のスピードが緩んだだけで、作業時間はあまり変わっていません。だらだらやっていたというとよくないので、ていねいにやってたと言いましょう。

12月も出だしはそんな感じでしたが、すぐにバタバタしてきました。ちょっとストーリー性のある大きめの案件を2つ、同時進行ぎみにやっていて、しかも『64(ロクヨン)』横山秀夫を読んでいたので、電車に乗ってぼーっとしてると、頭の中でストーリーが混ざったりしてました。

そんなこんなしてたら、今日もまた繁体字のちょっとボリュームのある案件の依頼。繁体字はいつまでも苦手意識があります。昔々は簡体字に変換して翻訳したりしてましたが、さすがに今はそんなことはありません!

繁体字は中日辞典がないのが不便。ちょっとした単語も大陸と台湾では違っていて、簡体字の辞書に載ってなくて、意味は推測できるけど、やっぱり裏取りしたいというときは、時間を食ってしまいます。台湾中国語育ちの翻訳者仲間に聞くと、あっさり答えてくれて「中国は違う単語なの~?」なんてこともしばしば。

ああ、台湾繁体字中国語と日本語の中日辞典がほしい。できれば電子辞書か、PC辞書で。ちなみに、日本語を勉強する人が多いので、日中辞典はけっこうあります。