中国ナショナリズム

おもしろかった。

中国を見る視点――ナショナリズム、民族政策、領土問題、日中関係……そういうものがすべて有機的につながっていることがよくわかった。

著者自身もあとがきで書いているように、改革開放以降の部分はやや強引。でも、清末から中華民国にかけての前半部分がていねいに書かれているので、なぜ今そうなっているのか、説得力がある。

いくつか気になったところはあったが、「滅満興漢」でデビューした孫文が、「五族共和」だの「大中華」だの言い出したのには版図の問題が関わっていたことがわかり、新しい視点が得られたようで非常に満足。

中国ナショナリズム - 民族と愛国の近現代史 (中公新書)


Scrapbox

完全に停滞していますが、放送大学に籍を置いて研究を続けています。というより、研究を続けようとしてモチベーション維持のために籍を置いているというべきか。本を読む時間も十分とれていませんが、少しずつ読んだ本の抜き書きや、思いついたことをメモにして貯めています。

研究のためのメモは、ノートやカードも試しましたが、あまりピンときませんでした。私は図を描くことをまずしません。どういう図を描いたらいいのかわからない(マインドマッピングなんか、どこからどう線を出すのか、出した線が合ってるのかばかり考えちゃう)。どうも文字で考えるタイプのようです。文字だったら、手書きよりタイプしたほうが早い。結局、使い慣れているPCに打ち込むのが一番ラクだということがだんだんわかってきました。

最初はテキストファイルにしていましたが、そのうちEvernoteに移行。Evenoteは主にライフログとして使っているのですが、タグをつけられること、検索機能が優れていること、どこからでもアクセスできることなど、研究メモをストックするのに適していると思ったのです。

でも、個人的なライフログと研究メモが混在しているのがどうもイヤでした。一時は研究メモをone noteに移してみたこともありますが、見た目も、動きも重くてすぐ断念(microsoftダサい)。情報が混在していても気にしない、それを分類するためのノートブックであり、タグだという考えもあるでしょうけど、私はやっぱりダメで、個人的なものはタグを英語で、研究メモは日本語でと分けてEvernoteを続けていました。

Scrapbox

その後停滞期に入ってメモもいっこうに増えなくなりましたが、最近Scrapboxというサービスがあることを知り、試したところ、これがとてもいい。Evernoteは情報をノートブックごと、タグごとの引き出しに分けて入れておくというイメージです。ライフログに使っているからかもしれませんが、ある程度確定した情報を保存して、あとから出して見るのに適しているサービスのように思います。

それに対し、Scrapboxはあらゆる情報が無造作に置いてあるだけ。タグを指定すると、関連する情報が向こうからこっちに集まってきてくれるイメージです。Evernoteのように分類してストックしておくと、なかなかそこから動きませんが、Scrapboxは情報が自由に動き回ります。見た目も、Evernoteは1つのノートしか表示されず、タグやノートブックを頼りにこちらから情報を探しにいかなければなりませんが、Scrapboxは全部が一気に表示されていて、視認性が高い。電子辞書と紙辞書の違いみたいな感じです。

これはいいと、Evernoteにストックしていたメモを全部Scrapboxに移行しました。丸一日かかってしまいましたが(でもテキストだからコピぺだけ)、以前のメモを見返すことになって「ああ~こんなこと書いてたんだ~」と再発見もありました。

新しいツールを手に入れたので、心機一転します。

松本

出張で初めて松本に行ってきました。少し早めに家を出たので、2時間くらいでしたが、街を見ることができました。

国宝・松本城。天守に上るのに40分待ちとのことだったので、今回はあきらめました。暑かったけど天気がよくて、とてもきれいでした。

 

とってもすてきな喫茶店。宿もあるのかな?古い蔵を改造したお店がたくさんある中町。

 

ネットで見て、ぜひ行ってみたかった古書店「青翰堂」。松本城を模した建物ということで見てみたかったのですが、行ってみたらものすごくレアな本がたくさんあり、大興奮でした。1920年代の中国の地図がほしくてたまらなかったけど、持ち合わせがなく、カードも使えず、断念。

でも、こんな本を買いました。

全釈歴代中国詩選 (1967年) (福音館文庫)
福音館書店

翻訳をやっていると、古典が引用されていることがあります。古典の翻訳などできないし、そもそも私は知識がないから知らないけど、世間ではよく知られている作品かもしれない。出所を調べ、日本語訳があるのであればそれを使った方がいい。そのために図書館に出かけたりすることもありますが、もし手元でぱぱっと調べて見つかるならありがたい。そんなわけで、この本は役立つのでは?という直観で買いました。

帰ってきて見たら、Amazonではありえない値段がついていてびっくり! そんな値段ではありませんでしたよ。

巻頭には詩の形式や平仄なんかの概説、その後、(たぶん)有名どころの詩が約200篇入っています。7センチ×12センチほどの小さな本(字も小さい…)ですが、力強い味方になりそう。松本の静かな街並みを思い出しながら、使いたいと思います。