訪中

久しぶりに中国へ行ってきました。今回は完全に仕事、4泊5日で決してとんぼ返りというわけではなかったのに、結構忙しくて、一番楽しみにしていたマッサージに行くことができず。まあしょうがないですね。

今回の訪中でしみじみ感じたのは、「発展したなあ」ではなく「成熟したなあ」でした。今回会った人たちは、経済発展しているからといって気負うことも驕ることもなく、立ち居振る舞い、言葉遣い、人への配慮、みんな自然で、なおかつフレンドリーで、とても居心地がよかったです。たぶん、「広東省」の「成功している」「民間企業」の「80後90後」という、文化的に一番成熟している人たちだったからで、違う地方、経済状況、役人かどうか、年代などによって全然印象が違うのだと思います。

こういう中間層は確かにいるので、あとはどれくらい増えてくるかによって中国の変化が決まるのでしょうね。それを見られるのはたぶんずっとずっと先で、私はもういないと思いますけど。

食事に連れて行ってもらったところ、最後の最後に観光に連れて行ってもらったところで少しいい写真が撮れました。満足。


陶器の博物館で。2メートル近くあります。


吸い込まれそうな小径。


「夜生活」は充実しています。とてもにぎやか。


おお~なんだか妙に新鮮。

岐路に立つ中国と日中関係/21世紀の「中華」

川島先生の著作を2冊続けて。

かつてある現代中国関連のシンポジウムで、中国の変化のあまりの速さ、大きさに関連して「現代中国を見るには最前線の専門家(中国関係のジャーナリスト)じゃないと無理」といった発言があった。確かにその通りだとも思うが、最前線で最新の情報をリアルタイムで得ることができたとして、その意味をきちんとわかることができるのか、という問題が残る。

この2冊を読んで感じるのは、中国のふるまいは場当たり的でもなければ、実利一辺倒でもないということ。中国は歴史をていねいに理解して初めてわかることも多い。歴史といっても改革開放とか、共産党政権になってからとかの短いスパンではなく、少なくとも清末以降の中国を知らなければ。少なくともこの2冊は、そういうスタンスで描かれている。やっぱり川島先生は歴史研究者なのだなと思った。

NHKをいろいろ

GWをはさんで、仕事がぱったり止まりました。これではマズイ…と思いましたが、20日から中国へ行くので今営業しても落ち着かないし、どうしよう。と思っていたら、未確定ではあるけど大きな案件の打診がありました。決まればフル稼動になるので、のんびり待つことにして、たまにはテレビざんまい。

ちょうどNHK BSで立て続けに中国関連のドキュメンタリーをやっていたので見ました。

中国・日給1500円の若者たち

中国 史上最大の移住政策

中国のゴッホ 本物への旅

今の中国を見るとき、政治の動きや経済データを見て理解できることもあるけど、こうやって中国の細胞を切り取って見て初めてわかることもあります。「日給1500円~」は、見ていて政治や経済と個人がクロスするような感覚があって、とてもおもしろかったです。

それから、3月にやった『100分de名著』の松本清張スペシャルを見ています。「昭和とは何だったのか」。中国や日中関係を見ていると、中国にとって日本の地位(中国から見た、そして世界の中での)がとても重要なのだと感じます。昭和はまさにその地位を築いた時代。松本清張も、昭和の日本の細胞を切り取った作家でした。

番組で原武史先生が、中学生のときから松本清張を読んでいたと言っていましたが、私も初めて松本清張を読んだのは中学生の頃。なぜかうちにいつの間にか、新しいの(ほとんどがカッパノベルス)が増えてるんですよ。たぶん母か、同居していた叔父が買ってきてたんでしょう。今江祥智にはまって、『山のむこうは青い海だった』とか読んでるくせに、次は明け方近くまで松本清張を読むという中学生でした。