ひとまず安堵の新年です

新年初の投稿ですね。今年もよろしくお願いします。

昨年暮れ、後輩から「お歳暮」としてシクラメンが送られてきて、嬉しくて育て方を勉強したり、せっせと世話をしたりして新年を過ごしていました。

仕事はコロナ禍で激減。1月前半は本当にまったく依頼がなく、私はこのまま業界からフェイドアウトかな~、覚悟を決めた方がいいのかな~とシクラメンに語りかける日々。

でも中旬になって定期的な仕事が入り始めました。今週になると急に依頼が増え、大小合わせて2日で5件も。まだ打診段階のものもありますが、かなりのボリュームの案件もあって、嬉しい限りです。

昨年中は、中国と台湾の会社からの仕事がかなりの部分を占めていて、向こうは日本よりコロナの影響が少ないのかななどと思っていましたが、今回は日本の会社からのものがほとんど。

だいたい秋から年度末は依頼が多いので、コロナ禍とはいえ、さすがに年が明けたらいつもの繁忙期がやってきたのかもしれません。

とりあえず、業界からフェイドアウトの心配はなさそうで、ほっとしました。

さ、仕事仕事。

ポストエディットについて考えてみた

中国語翻訳で需要が出るのはまだまだ先…と思っていたポストエディット。しかしコロナが後押ししたのか、実際に打診があったのです。

対応はそのときになったら考えようと思っていたのですが、思いのほか早く「そのとき」が来てしまった感じ。数日かけて考えてみました。

直観的にポストエディットはやりたくありません。しかし、通常の翻訳は減っています。今後、ポストエディットはどんどん増えていくでしょう。対応せざるを得ないかもしれません。

チェック作業はやっていますが、今は日本語→中国語のチェックだけです。訳文は基本的にちゃんとしていて、その中で変換ミスとか、数字の転記ミスとか、原文の理解の勘違いといったごく数パーセントのずれを見つけることが求められているので、仕事の質がまったく違うと思います。

ポストエディットを改めて考えてみる必要がありそうですが、これって、機械が訳すから、おかしいところだけ直して、その分安くして、ということですよね。なんとなく筋が通っているような気はします。

でも、ポストエディターは原文を読まなくていいわけじゃありません。訳文だけ見て直すのなら、翻訳者でなくていいわけですから。

原文を読み、文字にしないにせよ、いったんは訳してみて、機械が訳したものとの違いを探して、直していくのです。これは、自分で訳すより労力がかかっていると言えなくないでしょうか。

もう1つの理由。不完全な訳文を延々と読み続けなければならないのが苦痛です。そういう訳文に染まらないように気を張り、神経をとがらせてやり続けるのはさぞ大変でしょうね。だんだん気を抜くようになって、不完全な訳文に慣れてきて、「いい訳文」がわからなくなってしまいそうです。

実際に機械が訳したものがどれくらい「使える」のか、現物を見てみないとわからない部分もありますが、やはり納得して引き受けることはできそうにありません。

そんなことを言っていたら、いつかはお払い箱になってしまうかも、とも思うが、機械でない翻訳を求めているクライアントも絶対いるに違いない、とも思います。

思いがけない通訳の依頼がありました が…

通訳の仕事をしなくなって1年以上になりますが、先日、立て続けに通訳の打診がありました。

通訳の業務だけを承けていたエージェントには「もうやりません」とお伝えしていたのですが(コロナ禍で今後の見通しがつかない状況だったせいか、強く引き留められることもなく)、これまで通訳をやったことのないエージェントには言う必要もないので、特に知らせていませんでした。

なのに、このタイミングで。不思議なものですねえ~

オファーのあった会社のうち、1社には通訳はやめたことを伝え、もう1社は知人を紹介しました。紹介した方の案件は結局、コロナで案件自体が中止になったそうです。

首都圏に転居した後、翻訳と違って通訳の場合、地元のエージェントを1から開拓しなければならないことがわかりましたが、もうそんなエネルギーはありませんでした。

そもそも転居する前の札幌でも仕事が多かったわけではなく、力をキープするための日々のトレーニングが苦しくなっていました。年に数日しかない通訳案件のために、リスニング、シャドウイング、リプロダクションなどを1人でやり続けるというのはキツイです。

幸い、翻訳は順調に仕事をいただけるようになっていて、「重要なクライアントなので、ぜひやってもらいたい」と名指しされることも増えていたので、翻訳に絞ってやろうと決心がつきました。

今回、偶然オファーをもらった後、ふと気づいたのですが「依頼があるんなら、通訳やめなきゃよかった」とは思わなかったんです。

通訳はとても好きな仕事でしたし、恩師にも「向いている」と言っていただいたし、性格的にも合っていたと思うのですが、縁がなかったのでしょう。

今回の思いがけないオファーのおかげで、自分の立ち位置というか、仕事に対する考え方を再確認できたと言えるかもしれませんね。

 

思考停止しているのでしょうか

日本語から中国語へ訳されたものをチェックする、という仕事をよくやります。

以前は「私が訳したほうがましじゃないの」と言いたいくらいひどいものもありましたが、最近はそんなことはなくなりました。中国語ネイティブ翻訳者のレベルが上がってきているのかなと思います。

日本語から中国語への翻訳は、日本にいる中国人、日本に旅行に来た中国人がターゲットです。

日本にいる中国人という意味では、東日本大震災で、日本にいる外国人に十分な情報が伝わらなかったことが問題になり、公的機関がやさしい日本語とさまざまな外国語で情報発信する動きが活発になりました。最近ではコロナ関連の情報の翻訳がよく出ます。役所もお金がないとはいえ、防災など命に関わることについてはちゃんと予算を組んで翻訳会社に依頼してくれていて、これはとてもいい傾向だと思っています。

日本に来る旅行客向けという意味では、一時期、急激に需要が増えましたね(翻訳だけじゃなく通訳も)。翻訳会社に頼む予算が出せない自治体・企業・商店・施設などが出す怪しげな張り紙やパンフをかなりみかけました。機械翻訳に頼った場合もあるでしょうが、近くに中国人がいたので頼んだ、ということもあったと思います。日本語が話せる中国人だから翻訳ができるわけではないんですけど、日本はその点についての意識が非常にルーズというか希薄ですよね。日本語から中国語へ翻訳する人は玉石混淆だったのだと思いますし、翻訳会社も一気に需要が増えたので、いちおう翻訳者と名乗る人でも、どれくらい実力があるのか、きちんと見極める余裕がなかったのかもしれない、などと想像します。

最近はチェックに神経をすり減らすひどい翻訳にはまず出会わなくなりましたが、相変わらず多いのはカタカナの間違い。

たとえば「パソコンとデスク」が“电脑和光盘”。パソコンって書いてあったからつい引っ張られたのかもしれませんが、感染症予防対策でこまめに消毒しましょうという趣旨の文なので、ディスクが出てくる可能性は低いし(中国語ネイティブは、あまり文書の内容やメッセージを気にせず、単語to単語、文to文で訳しちゃう傾向もあると思う)、デスクってそんなに難しい単語じゃないですよね……。文章全体はきちんと訳されているし、「なるほど、こう言えばいいのか」と勉強になるところもあるのに、カタカナだけ、いきなりこのレベルになるのは不思議です。

知人の中国人の先生によれば、「カタカナには意味がないから、中国人は覚えられない」と言っていましたが、カタカナだった時点で自動的に思考停止しちゃうのかもしれません。

日本人は、会話に成語が入ったとたんに思考停止しちゃったりしますね。それと似たようなものなんでしょうか。というか、そんなの私だけ?

インターネットがつながらない!

日曜日ですが、仕事が入っていたので朝から翻訳。湿度が高く、気持ち悪くてなかなか集中できません。気温は少し下がっているのか、エアコンつけると寒いし、ああでもないこうでもない、昼食を食べてやっと落ち着いてきたら、なんとインターネットがつながらなくなりました!

遠くで雷が鳴っていたので、どこかでトラブルがあったのかなと、以前やったようにルーターの電源をいったん落とし、1分ほどして再起動しましたが、ダメです。今度はパソコンを再起動していたら、外から作業員らしき声が聞こえてきました。

そういえば、土日にうちの前の道路でケーブル点検をすると通知がきていたような。電話やインターネットがつながりにくいことがあります、と書いてあったような。外を見てみると、目の前でクレーンが作業員を上に上げている最中でした。

これだったのか……。事前に通知があったけど、たいていそういう通知が来ても、不通になるのは数分だし、ちょっと待つか、と思ったら1時間たっても通じません。

もう猶予はならない。まずはiPad(SIMが入っている)で調べ物をしましたが、調べる単語をコピペできないのが案外面倒で、結局はスマホでテザリングし、デスクトップパソコンをインターネットにつないで作業をすることにしました。

しかしとりあえずはつながったものの、やっぱり遅い! 調べ物1つするたびにグルグルグルグル…。「イライラしたら負けだ!」と、努めて平静に、「いつも、これくらいのんびりと仕事してるのよ~」と自分に言い聞かせながらやりましたが、かなり無理しましたね。

結局、点検作業は13時から17時まで、午後いっぱいかかりました。やっと復旧したときには正直へとへと。

まあ、テザリングという手段があってよかったです。かなりデータ量を消費しましたが、いつもたいして使わなくて繰り越しになっているので、その点は大丈夫。

どこかネット環境のあるところへノートパソコンを持って出かける、という手段もありますが、自宅のデスクトップが圧倒的に作業しやすいのと、とっさに行けるところが思いつきませんでした。

それに、安定してスピードの出るネット環境のあるところって案外少ないんです。カフェとかは全然ダメですね。本当にいざというときのために、駆け込める場所を見つけておく必要があるかもしれません。