福原愛の中国語

CCTVスポーツチャンネルで福原愛の遼寧省チーム入りを特集していた。「天才卓球少女」という日本での呼び名が紹介され、3歳の頃、負けて泣いている様子なども流れた。こちらのメディアでは「瓷娃娃」というあだ名なのだそうだ。

日本のニュースでは記者会見で流暢な中国語であいさつしたと紹介されていたようだが、記者会見のあいさつはどう見てもまる覚えした文章を思い出しながら言っているようだった。しかし発音はとてもきれいだったし、会見以外のインタビューでの中国語を聞くと、かなり達者である。悪いけれど、たどたどしいカタカナ中国語で断片的な単語を話している留学生などとは比べものにならない。

彼女の場合はまだ子どもといっていい年から中国にきて練習したりしているし、卓球に必要なので否応なく覚えていったのだろう。語学をやるには目的があることが何より必要だということだ。

ときどきメジャーリーグにいる日本人の英語が話題になる。最初から自分で話してこそチームに溶け込めるという考えでどんどん話していった長谷川と、未熟な英語で誤解を招くくらいなら自分では話さずに通訳を通したほうがいいというイチローは対照的だ。どちらの考えにも一理あると思う。

でも彼らと私たちとの違いは、スポーツ選手はたとえ一言も話せなくても選手として働けるのならそれでいいということだ。でも実際には一言も話せなくても働けるということは稀だろうし、通訳を通すなら通訳の能力が大きな問題になるだろう。

福原のように、語学の壁を軽々と越えていく選手がどんどん出てきてほしいと思う。そして、選手として一流になっていってほしいと思う。

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