医療用語

コミュニティ通訳に関するサイトや本をあれこれ見ている。司法通訳に関してはかなりの情報があるし「通訳の正確性」とか「よりよい通訳を求めていくために」といった、通訳そのものに関するレベルの高い議論が行われているんだけど、医療通訳は通訳そのものに関する議論に至るにはまだ時間がかかりそうだ。

医療通訳の制度構築をはじめとしたさまざまな問題については、勉強しはじめの私があれこれ言える立場ではないが、通訳レベルの問題は非常に気になるところである。

もちろん、だから一所懸命勉強しているわけだが、勉強のための資料がまた揃わない。「~を中国語で何というか」で毎回毎回毎回毎回、苦労しているのである。漢日医学大詞典はじめ、手に入る本や資料を導入して調べても、本によって違うし、中国人にきいても人によって言うことが違う。本で調べたものが中国人に通じないなんてしょっちゅうだそうだ(ベテラン医療通訳者・談)。

先日の勉強会ではある人が、腕の肘から下の部分(日本語では前腕)は中国語では前臂だよね、と“某”電子辞書をひいたらなんと「二の腕」と出ていた。現在、日本の中国語学習者が一番よく目にするであろう、権威ある中日辞典がこれだ。しかも、これは医療通訳をやろうと思ったら最初に覚えるような基礎単語である。

その後気になったので「二の腕」について調べたら、古くは前腕を二の腕と言い、上腕を一の腕と言っていたらしいという説が見つかったが、まさかそれをふまえているわけじゃないだろうし。いったい、何をよりどころとして勉強していったらいいのか、困ってしまう。

今日は、こうなったら直接中国語から勉強したほうがいいと思い、中国アマゾン(卓越)から医学の基礎について書いた本を購入。これを読みながら必要になりそうな用語を拾っていこうという魂胆である。時間はかかるけど、医学の基礎知識も学べるので、やる価値はあると思う。

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