使いやすい教材

网友ShiraさんのブログにリンクされていたMarieさんのMandarin Noteで「はじめて使いやすいと思った教材は何ですか?」というアンケートをやっている。

私の場合は何だろうと考えてみたのだが、これがどうも思いつかない。

私は与えられた教材をがむしゃらにやるばかりで、使いやすい使いにくいを考えたことがなかった。まとまったテキストより、プリントを使う先生が多かったせいもあるかもしれない。

自分自身で買って使ってみた教材というのももちろんたくさんあって、全部きちんと終えていないものも山ほどあるんだけど、それは使いにくいからではなく、単に私が怠け者だからだ。それに、いったんはお蔵入りにした教材でも、あとから使うチャンスがあって、とても役立ったというものもある。

今年になって中国語を教える機会が急に増え、教える側に立つと使いにくい教材があるということがわかってきた。でもそれも生徒のレベルや到達目標、現在の問題点なんかによって変わってくる。

例えば、私はカタカナで発音が書いてあるテキストはイヤなんだけど、2週間後に中国に出張する、商談には通訳がつくけど、あいさつや買い物くらいはできるようになりたい、なんていう人を教えることになったら、カタカナが書いてあるテキストを使うかもしれない。もちろん、カタカナは実際の発音と違うということははっきりさせた上でだけど。

使いやすいということからははずれるけど、衝撃を受けた教材というのはある。それは、中国の音声教材だ。

ゆっくりで音質がいい、わからせることを前提に作られた、なまぬるい加工済みの日本の音声教材に慣れきっていた私が、同学に誘われてHSKを受けることになり、はじめて模擬問題集のテープを聞いた、あのショックは忘れられない。結局そのときのHSKは、閲読・語法・総合は7~8級に達していたのに、聴力だけが5級で、結果6級だった。それまでの自分の勉強が否定された気がしたものだ。

今でも、中国に行くと使えそうな教材用テープを片っ端から買い込んでしまう。もう病気。

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