ついに武器をもつ

武術学校にせっせと通っていたL1くんとMくんは最近まったく来ない。Sちゃんももうそろそろ終わりにするつもりらしい。H2くんは「みんな来ないの」とさびしそうだが、武術って練習がつらい割には得られる喜びが少ないので、これが普通の人の感覚だろう(まわりがどんどんやめるのには慣れてる)。

でも昨日はまた新しい人が来ていた。イタリアのDくんで、短期の滞在なんだそうだ。いったいどこから湧いてくるのかと思うくらい外国人が多い。

馬3先生も無事にポーランドから帰り、にこにことしごいてくれている。出発前の殺人的な忙しさがなくなったので神経を集中できるらしく、計画性のある、体系的なしごきかたで、さすがにプロだ。

ずっと前から何か武器をやろうかと言っていたのだが、火曜日の院長の練習日にも武器をやることになり、ほんとうに何をやるか決めなければならなくなった。

馬3先生「伝統器械なら九節鞭1)1メートルくらいの鉄のくさりを振り回すやつであるやったらどう」

私「あ、いや、九節鞭はこわいからちょっと」

馬3先生「じゃあ、何をやるの」

私「九節鞭以外でお願いします」

という会話を夏休み前にも、先生のポーランド出張前にも、先週も交わしたのだが、昨日もまた九節鞭をやらないかと言われた。よっぽどやらせたいらしい。「どうしてもやらなきゃダメですか」と訴えたら「いや、どうしてもってわけじゃないよ」とついにしぶしぶあきらめてくれたが、ほんとにがっかりしてたので、一瞬、ありゃー悪かったかなあ、やってみてもよかったかなあと思ったが、そんなことをしたら九節鞭を自分にぶつけてたんこぶだらけになるのは目に見えている。

結局検討のうえ、槍をやることになった。ふつうの武器に決まってよかった。さっそく武器倉庫へ行ってお金を払い、自分で選んで馬3先生に見せたら「こりゃダメだ」と3秒で却下2)槍は天然の木をそのまま使うので、1本ずつ出来がまるで違い、選ぶのはかなり難しいのである。来週までにいいやつを選びなおしておいてくれることになった。

まさか来週行ったら九節鞭が用意されてたりして…?

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1 1メートルくらいの鉄のくさりを振り回すやつである
2 槍は天然の木をそのまま使うので、1本ずつ出来がまるで違い、選ぶのはかなり難しいのである

コメント

  1. こつぶ より:

    こどものカンフーの先生はベトナムに審判にいってて練習がお休みでした。うちの子は喜んでますが…。槍!かっこいい!がんばってください!!

  2. Shira より:

    や、槍ですか...。
    三秒でわかる良し悪しとは。どーゆーのが良いのか教えてください。

  3. cowley より:

    こつぶさん、こんにちは。ベトナムでやってる世界選手権、中国ではほとんど報道されないんですよ。ネットを検索して少しだけ様子がわかったんですが…本家中国がこんなんでいいんでしょうか。

  4. cowley より:

    Shiraさん、こんにちは。先生によると、太さや硬さ、弾力性、節のつきぐあい、曲がりはないか、虫はついてないかなどを見るそうです。私のを見てもらったときは、持って、見て、ぐっとしならせて(計3秒)NG。なんでも鑑定団のようです。

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