耳栓がないと

留学でやってみたかったことの1つが寮生活。生まれてこのかた1人で暮らしたことがない私は、合宿とか寮生活とかに奇妙なあこがれがある。合宿はさんざんやったけど、何せ期間が短いので、今回の寮生活はとても楽しみにしていた。

で、やってみて感じたこと。「寮はうるさい」

夜中に廊下で話したり音楽かけたりする人がものすごく多い。日本人はそういうところ遠慮がちなのかと思ったら、そうでもない。けっこう夜中にぺちゃくちゃしゃべっている。

腹立つのは韓国の女の子たち。誰かの誕生日があると、夜中の12時、日付が変わってその子の誕生日になったとたん、廊下をばーっと駆けていってドアをノックし「生日快楽！」「ハッピーバースデー！」と連呼し、歌を歌い、それからケーキを食べるか何かして2時間くらい大騒ぎするのだ。たまたま他の国の子の誕生日がないのかどうかわからないけど、このフロアだけでももう3～4回そういうことがあった。たまにだからまだいいけど。

カザフスタンの留学生もひんしゅくだった。私は直接は被害を受けてないけど、カザフの子と同室だった韓国人の証言によると、夜中の2時3時にこうこうと電気をつけ、音楽をかけながらお湯をざーざー出して洗濯を始めたりするらしい。彼女は音をあげて他の子と組むことにしたのだが、ほかにもいろいろトラブルがあったのか、カザフの子はみんな別棟に移された。

それからここは正式には「賓館」で、大学の中のホテルだから中国人も泊まっている。一番うるさいのは実は中国人である。もともと話声が大きいのに、ドアをあけっぱなしにして大音量でテレビを見る、トランプかなんかやってるらしく悲鳴をまじえながらさわぐ、夜中の3時ごろ歌の練習をする、廊下でなわとびをする…

建物の構造自体も音を吸収するようになってないだろうし、へやのすみには通気口かなんかあって、下の階の声が直接聞こえてくる（蓋はしたけど）。私は寝入りばなに音がすると2時間3時間は寝つけなくなるたちなので、正直睡眠不足だ。たまには耳栓しないで眠りたい。