板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

こんな本読んだ
直接棟方を描いたものであったら、肩に力が入り、歯を食いしばってしまいそう。妻のチヤを中心に描いたこの作品は、少し距離を置いて棟方を客観的に見られて、かえって棟方がくっきり浮き彫りになったと思う。
反面、棟方が成功を勝ち取るまでの苦悩や挫折が外からのものになってしまい、私ごととして感じられなかったけど、それはしかたないか。
津軽弁がしっとりとしてよかった。自分では使わないし、身近に話す人もいないのに、方言はしみこんで来る。日本人なのだなと思う。
『釈迦十大弟子』は以前見た展覧会でも圧巻だった。人の才華とはこの高みに到達できるものなのかと思った。その時のことを思い出せたのも嬉しかった。

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