作戦立て直し

今日から授業が始まった。祭日を無理やり日曜日にくっつける日本のハッピーマンデーもみみっちいと思ったが、土日に授業をしても国慶節は絶対7日休むという中国もまた意固地だ。

今日は「現代漢語」の授業があった。これは日本の中国語学科の「中国語概論」といった内容で、本科の学生との合同授業である。大教室なので、板書せずパワーポイントを使っているのだが、これが濃紺の地に白字、タイトルは黄土色、重要なところは赤字(!)というまったくもって見えない画面。そしてマイクを使うのはかまわないけど、エコーがめちゃくちゃにきいている。中国人はカラオケでやたらにエコーをかけるのが好きだが、授業のときに元の声がききとれないほどエコーをかけるとは。しかし、中国人学生はききとれるようなので、よほど慣れているか、私のききとり能力に問題があるかなのだろう。

しかし、敵はこれだけではない。大教室が寒いのだ。正確に言うと、冷たいのだ。まわりに潅木や草が生い茂り、壁にツタのからまる1950年代の校舎の1階西側のコンクリート床の教室は、58元のひざかけが太刀打ちできる相手ではなかった。しかし、先生の「寒くないか?」という問いに、中国人学生たちは「大丈夫でえーす」と元気いっぱい答えている。やっぱ18、19の子は違う。ぬくもりの残る保温杯を握りしめ、作戦の立て直しを誓う。

下半身さえあったかければ上半身は2枚くらいで十分なので、本当は毛布をまきつけて授業を受けたいところだが、そうもいかないだろう。まず、荷物の一番奥からスパッツとレッグウォーマーを出した。レッグウォーマーは、西安に持ってきてほんとーーーによかったと思うのものの1つだ。もう恥も外聞もない。明日からはこれをはいて行こう。それから、市場へざぶとんを買いに行く。よく車の運転席にあるようなじゅうたんっぽいざぶとん(なんていうんだ、日本語では)が5元だった。ついでに毛裤(毛糸のズボン下)が売られているのも確認。最後の手段はスパッツに毛裤にジャージにウォーミングアップ用オーバーパンツの4枚がさねだ!

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コメント

  1. エコーとは... より:

    こんにちは。はじめまして。
    教室の拡声にエコーというのが笑えます。機器がそういう仕様なのか、それともちゃんとスイッチを入れてそうしているのでしょうか。

    サイト「中国語を話そう」からリンクをたどって参りました。

    私はかけだしの中国語学習者です。でも、学習を始めてから1年半になってしまったので、「かけだし」という言い訳もだんだん通じなくなりそうです。

    cowlyさんの「私の中国語学習」や「勉強しましょう」はとても参考になります。

    西安での生活記録も「実況中継」のようで読んで楽しく、初日分かに戻って読もうと思っています。

    Shira
    https://shira.txt-nifty.com/shira_blog/

  2. 大変失礼しました より:

    cowleyさん、お名前を誤ってしまいました。ごめんなさい。

  3. cowley より:

    Shiraさん、はじめまして。
    エコー問題、なかなか手ごわいです。聞きづらいから弱くしてくれと言いたいんですが、もし先生自ら積極的にエコーをかけているとしたら(そしてそれに酔っていたら)と思うと。現代漢語のある日は戦闘態勢です。

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