中国の変化

大学の近くに「大唐芙蓉園」というところがある。唐の時代をイメージしたテーマパークのようなものらしい。夕方や週末には花火が上がってなかなかにぎやかである。

先週、NHK国際放送を見られる同学の部屋で「新・シルクロード」の最終回、「西安」を見た。そこでも紹介されていたように、西安は再開発の嵐で大唐芙蓉園のような観光スポットが次々に作られるそうだ。

私は女子十二楽坊とか、最近の張藝謀の映画とか、大唐芙蓉園とか、外国人向けにうまくアレンジされた“中国っぽい”中国には良さも興味も感じないんだけど、中国に限らず、日本だってどこの国だってそのテのことはやっているし、それをとやかく言う権利は私にはない。中国に変わってほしくないと言うのも、また外国人のわがままだ。

留学してよかったと思うことの1つは、そういうマスコミで紹介されるようなものではない中国の変化を見られたことだ。例えば10年くらい前、中国に来て見かけるのは、誰もが決まってインスタントコーヒーなんかの空き瓶にお茶を入れて持っていることだった。今はそれが中に茶こしのついたプラスチックの専用ボトル(写真参照。10元くらい)に変わっている。空き瓶を使っている人はもう本当にごくまれだ。そして、日本にようにペットボトルを持っている人もまだそんなにはいない。

10年という時間の長さを考えた。空き瓶から専用ボトルへの変化は大きいのだろうか、小さいのだろうか。

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